2025.10.01
今回は便秘についてお話させて頂きたいと思います。
便秘は様々な年齢で起きる事柄ですが、悩んでいる人も多いのではないでしょうか。
便秘とは3日以上便がない、便の量が少ない、便をした後に残っている感じがあるなどを言います。便秘は女性が多いと言われています。
食べ物は胃や小腸で吸収された後、水分の多いものになり、大腸に運ばれます。大腸で水分を吸収され、残ったものが直腸に運ばれ、肛門から便として排出されます。このような消化の流れは自律神経によって調整されていますが、様々な影響により阻害され、便秘を引き起こしてしまいます。
・便秘の種類
・機能性便秘
機能性便秘には、大腸の運動が低下して起きる弛緩性便秘、直腸に便が溜まってしまう直腸性便秘、大腸が過度に緊張してしまう痙攣性便秘の3つがあります。
弛緩性便秘は腸の運動が低下している高齢者や女性などがなりやすい傾向があります。直腸性便秘は反射が弱くなっているので、浣腸のし過ぎや便を我慢し過ぎなどが原因となります。痙攣性便秘は下剤の使い過ぎなどによるものが原因となります。
・器質性便秘
器質的な原因があって便秘となります。大腸癌やイレウスなどが原因となります。
・便秘の原因
便秘の原因は様々なものがあります。
ストレスは自律神経を乱してしまうので、便秘の原因となります。
野菜をあまりとらない食事など普段の食生活も便秘の原因となります。
腸内細菌のバランスが崩れることも便秘も引き起こします。体に良い菌である善玉菌、体に悪い菌である悪玉菌、それ以外の日和見菌が2対1対7であるのが、理想的と言われています。食事を3食摂って、規則正しい食事をするように心がけましょう。
運動不足も腸の動きが悪くなるので、便秘を引き起こすとも言われています。
生理前はホルモンのバランスの関係で便秘になりやすいとも言われています。
また便を日常的に我慢するのも、腸の動きが悪くなるので良くありません。我慢する習慣をつけないようにしましょう。
水分不足も便を硬くしてしまうので、便秘を引き起こす原因になってしまいます。
・便秘に伴う症状
便秘を繰り返すとガスが溜まってお腹が張りやすくなったり、老廃物が溜まるので肌荒れを起こすことがあります。また消化がスムーズに行われないので、食欲の低下も起きると言われています。
・便秘の治療
まずは食生活を見直しましょう。食物繊維の多い野菜を摂ることや、バランスのとれた食事をきちんと1日3食摂りましょう。水分をきちんと摂ることも大切です。無理のない運動も必要です。また毎日排便するように習慣づけすることも重要です。
改善が見られない場合は、一度専門医にご相談ください。医師の診断のもと治療薬で改善することもできます。
その他、気になることがありましたらお気軽に薬剤師にご相談ください。