Columnコラム

お薬の使用方法

2023.06.01

今回はお薬の使用方法についてご紹介します。
 
普段飲んでいるお薬でも、きちんと飲み方について知らない人も多いのではないでしょうか。お薬の袋に記載されている用法の違いを以下のようにまとめました。確認してみてください。
 
・用法について
食前 →食事前30分以内
食直前→食後すぐ前
食後 →食事後30分以内
食直後→食後のすぐ後
食間 →食事後およそ2時間後
 
飲むタイミングを間違えると、薬によっては吸収が悪くなったり、副作用が出やすくなることもあります。
 
・お水で服用
お薬はコップ一杯の水で服用して下さい。水が少ないと食道などに薬がひっかかり、食道炎や潰瘍などを引き起こすこともあります。カプセルなどは食堂にひっかかりやすいので注意が必要です。
お薬は水に溶けることで効果を発揮します。水が少ないとお薬の吸収が悪くなることもあります。また、飲む時に水が多いと胃粘膜を保護することもできます。
 
・お水以外での服用について
お茶やジュースなどの水分で薬を飲むと、薬の吸収に悪影響が出ることがあるので控えましょう。お茶の中のタンニンが鉄剤の吸収を阻害することがあります。
お薬を服用中にアルコール飲むことは止めてください。精神安定剤や、睡眠剤などは効果が強くでることがあります。個人差がありますので注意が必要です。
 
・お薬は噛んでもいいのか
お薬は肝臓で分解されて腎臓から尿へ排出されます。その過程で様々な経過をたどり、体での効果を発揮されるように作られています。吸収されやすいように、何層にも分かれてコーティングされているので、安易に砕くことはやめてください。粉砕する際は薬剤師に確認ください。
 
・お薬の保存方法
お薬の保存方法としては、直射日光を避け、高温多湿でないところで保存してください。ほとんどの薬は室温保存(1℃~30℃での保存)ですが、冷所保存のこともあるのでお薬ごとにご確認ください。沖縄県においては、夏場は部屋の温度も30度を超えることもあります。湿度も本州と比べて高い傾向にあるので、注意が必要です。
間違えて飲んでしまうこともあるので、子供の手の届かないところで保存ください。
 
保存期間については、1年~3年ほどの薬が多いですが、短いものもあるので薬局で確認して、古い薬については処分してください。
 
 
用法はきちんと守って正しく服用してください。他人のお薬は勝手に服用しないでください。
疑問点などありましたら、気軽に薬剤師にご相談ください。