Columnコラム

痛風、高尿酸血症

2023.01.04

今回は痛風、高尿酸血症についてご紹介します。生活習慣病としてよく取り上げられているのでご存じの方も多いと思います。
 
痛風は足の親指の付け根が急に痛くなる病気です。風に当たっても痛いほどの激痛を生じます。この痛みは血液中の尿酸の影響で生じます。痛風発作は数日間続き、その後治療をしなくても治まっていきます。
 
血液中の尿酸値が高くなると、関節の中に尿酸塩結晶が生じて、この結晶を白血球が処理する際に痛風発作を生じます。痛風発作は膝関節、足関節、手の関節などでも発症することがあります。尿酸値が高いと、腎臓病になったり、尿酸結石ができたりするなど、様々な合併症を発症する事もあります。その他にも脳血管障害、心血管障害になる可能性も高くなりますので注意が必要です。
痛風は30歳~50歳ぐらいの男性が多く、女性は少ない特徴があります。
 
尿酸値が高い状態が続いてる場合を高尿酸血症と言います。血液中の尿酸値が7.0mg/dlを超えると高尿酸血症と診断されます。高尿酸血症は自覚症状はありませんが、尿酸値が増えすぎると痛風発作を引き起こすことがあります。
 
・原因
痛風や高尿酸血症の原因になっている尿酸はプリン体から作られます。プリン体は細胞の核を構成する主成分で、食事によって摂取したり、体の中で作られます。
ビール、アジの干物、レバー、エビ、魚の内臓、モツ、牛肉ヒレ、白子、カニみそなどはプリン体が多いので、できるだけ避ける必要があります。水分をよく摂ることも大切です。アルコール自体にも尿酸値を上げる作用があるので、摂りすぎには注意が必要です。ストレスも尿酸をあげる危険因子にもなりうります。
 
・治療
野菜を中心にした食生活に変えていかないといけません。適切なカロリーでバランスのより食事を摂ることが重要です。また、適度な運動も必要です。運動強度が強すぎると、逆に尿酸値が上がる事もありますので注意して下さい。
薬を服用して、尿酸値の値をコントロールする必要があります。
痛風関節炎が出ている場合は非ステロイド抗炎症薬、ステロイド剤、痛風発作抑制薬などを使用します。高尿酸血症には尿酸排出促進薬、尿酸生成抑制薬を使用、その他に、尿中の尿酸を溶けやすくして尿路結石を予防する酸性尿改善薬などが使用されます。
発作がないからといって、薬を中止せず、継続して服用する必要があります。
現在は様々な薬が開発されていますので、医師と相談して検査をして早めに治療を開始しましょう。

謹賀新年

2023.01.01

明けましておめでとうございます。本年もハープ薬局グループを宜しくお願い致します。
1月4日水曜日より、一部の店舗を除いて、通常営業となります。