Columnコラム

メディカル情報

高血圧症

2022.12.01

今回は生活習慣病の一つである高血圧症についてご紹介します。頻繁にメディアなどで報道されているので、知っている方も多いと思います。
 
高血圧症は体を動かしたりせず、安静にしている時でも慢性的に血圧が高い状態をいいます。高血圧症は症状がほとんどないので、放置されやすい病気で、日本国内でも2000万人~3000万人いると言われています。放っておくと様々な病気につながるので、早目の治療が大切です。収縮期血圧が140mmHg以上、拡張期血圧が90mmHg以上のどちらか一方が基準値を超えると、高血圧症と診断されます。
 
・高血圧の影響
血圧が高い状態が続くと、心臓血管系の病気を発症しやすくなり、死亡率も高くなります。
心筋梗塞、脳梗塞、狭心症、心不全、腎不全、大動脈瘤、眼底網膜病変などを発症するリスクがあります。
 
・原因
ほとんどの場合で、血圧が高い原因がわからないことが多いです。原因がわからない場合は「本態性高血圧」と言います。本態性高血圧は遺伝によるものと、環境によるものが影響しています。環境要因としては、肥満、運動不足、塩分の摂りすぎ、アルコールの摂りすぎなどがあります。
原因がわかる場合は「二次性高血圧」といい、血圧を上げるホルモンが多くなっている場合などがあります。
 
・予防
食塩は血圧を上げるので、食塩の摂取量を1日6g未満にする必要があります。
アルコールの摂取量が増えるほど血圧が上がるので、飲酒量を減らす必要があります。毎日飲酒する人がお酒の量を減らすと、血圧は下がることもあります。
運動をすることで血圧が下がります。ウォーキングなど毎日できることから始めましょう。いきむスポーツは逆効果なので避けましょう。心臓に持病がある方で運動する場合は、医師に相談して下さい。
肥満も血圧に影響があるので、食事療法と運動療法を行う必要があります。
食物からカリウムを摂ることで血圧が下がります。果物、イモ、野菜、豆、海藻類などにミネラルの一種であるカリウムが含まれています。
ストレスや喫煙も血圧に悪影響があると言われているので、注意が必要です。
 
・治療
食餌療法、運動療法などで血圧が下がらない場合は、薬物療法を行います。
現在は様々な医薬品が開発されていますので、医師と相談の上、病院で処方してもらってください。薬物療法はきちんと毎日継続して服用する事が大切です。飲み忘れに注意してください。
定期的に血圧をチェックして、血圧をコントロールする必要があるので、薬局で血圧手帳をもらって毎日記入する事も有効なことです。是非、試してみてください。
 

脂質異常症

2022.11.01

今回は生活習慣病の一つである脂質異常症についてご紹介します。脂質異常症は、2007年以前までは高脂血症とも言われていました。
 
脂質異常症は、血液中の脂質の値が異常を起こす病気です。
血液中の脂質には、悪玉コレステロールといわれるLDLコレステロール善玉コレステロールといわれるHDLコレステロール中性脂肪といわれるトリグリセライドがあります。
コレステロールは、胆汁酸の材料、細胞膜の構成成分、ホルモンの材料などになるので、身体には必要なものです。また、中性脂肪は、保湿、貯蔵用のエネルギーなどに使われます。
 
これらの脂質が異常値になると、動脈硬化を起こし、様々な合併症を引き起こすリスクがあります。脂質異常により血管が詰まることがあります。心臓の血管が詰まると心筋梗塞を起こし、脳の血管が詰まると脳梗塞を起こしますので、普段からの予防することが大切です。
 
・診断基準
LDLコレステロール血症
140mg/dL以上
HDLコレステロール血症
40mg/dL未満
高トリグリセライド血症
150mg/dL以上
空腹時の採血時の値です。
 
・原因
飽和脂肪酸の摂りすぎ、運動不足、喫煙、体重増加、お酒の飲みすぎ、過食、食事のバランスの偏り、ストレスなど
その他に、遺伝によるものである、家族性高コレステロール血症もあります。
また、甲状腺機能低下症、肝臓病、腎臓病、糖尿病など他の病気によって発症することもあります。
 
・予防
体内のコレステロールを増やすのは飽和脂肪酸と言われています。
鳥の皮、豚や牛の脂、ベーコン、乳製品、卵黄、バター、アイスクリーム、お菓子などに含まれる飽和脂肪酸は、摂り過ぎないようにする必要があります。マーガリンなどに含まれるトランス脂肪酸の摂り過ぎも脂質異常症に悪影響があります。
運動は1日30分以上することが良いとされています。継続して運動することが大切です。
食事のバランスとしては、炭水化物60%、タンパク質20%、脂質20%となることが理想です。野菜、果物、食物繊維を摂るように心掛け、バランスよく食事するようにしましょう。
 
・治療
脂質異常症の治療はまずは運動療法、食事療法を行います。それでも下がらない場合は薬物療法を開始します。服用開始後も定期的に検査をして、チェックする必要があります。治療目標はそれぞれの患者さまに合わせて、医師が調整して行います。
現在は様々な脂質異常症の治療薬が開発されていますので、かかりつけ医師と相談して早めに治療を開始しましょう。
 

気管支喘息

2022.10.01

今回は気管支喘息についてご紹介します。
 
気管支喘息は近年増加している病気です。
気管支喘息は小さい子供から大人まで様々な年齢で発症します。大人になってから発症する人もいます。息苦しい、咳が治まらないなどの症状がある場合は一度、病院で調べてもらってください。
気管支喘息は気道の炎症が原因で気道が狭くなり、息苦しくなったり、咳が止まらなくなる病気です。気道の炎症の原因はハウスダスト、カビ、ペットのフケ、花粉、食物などのアレルギーが原因で起きることが多いですが、原因がわからないこともあります。
風邪や過労、ストレス、大気汚染、タバコなどによっても引き起こされるとも言われています。
                                                                                                         
・症状
咳、痰、ゼーゼー、息苦しさ。早朝や夜間に息苦しさが現れやすいです。季節の変わり目などにも症状がでやすいです。
症状がひどくなると、気道が狭くなって呼吸困難になることもあります。
 
・検査
アレルギー物質を調べるために血液検査を行うこともあります。呼吸機能を測定することもあります。
 
・予防
こまめに掃除をして、ハウスダスト、カビ、花粉などのアレルギー物質を生活環境から除去する必要があります。また、風邪をこじらせると喘息に移行する可能性もあるので、風邪が長引いた際には早目の治療をすることが大切です。
 
・治療
きちんと治療をしないと呼吸困難になり死にいたることもあるので、長期的な治療が必要です。
治療では抗アレルギー薬、吸入ステロイド、気管支拡張薬、ステロイド内服薬などを使用します。
吸入薬の使用は重要なので、使い方については薬局できちんと確認するようにしましょう。
症状の段階に応じて薬を適正使用して、発作がおきにくい状態にコントロールする必要があります。
現在は様々な治療薬が開発されているので、かかりつけの医師と相談して、症状の段階に応じて治療を続けましょう。

糖尿病

2022.09.01

今回は、生活習慣病として有名である糖尿病についてご紹介します。
 
糖尿病は体内のインスリンがきちんと働かなくなることで、慢性的に血液中の糖分が高くなってしまい、様々な合併症を引き起こす病気です。インスリンは膵臓から分泌されるホルモンで、血糖値が高くなりすぎないように調節しています。
私たちが食事を摂ると、腸から糖が吸収され血液中に流れます。インスリンの働きによって、血液中の糖が細胞内に吸収されます。糖は身体のエネルギーとなるので必要な物質です。しかし、血糖値が高い状態で長い期間過ぎると、血管が損傷を受けます。そのことによって、心臓病や、網膜症、足の壊死、腎臓病などの合併症が引き起こされる可能性があります。
 
・糖尿病の種類
1型糖尿病
血糖値を調節するインスリンが膵臓からほとんど出なくなる病気です。インスリンが出ないので、注射によってインスリンを補わなければなりません。
 
2型糖尿病
インスリンが出にくくなったり、インスリンが効きにくくなる病気です。膵臓の機能が低下してインスリンが十分に分泌できない状態をインスリン分泌低下といい、膵臓から十分にインスリンが出ているが、効果が出にくい状態をインスリン抵抗性と言います。
遺伝によるものや、肥満、運動不足によって引き起こされます。食事指導や、薬物治療、インスリンの注射などの治療が行われます。
 
妊娠糖尿病
妊娠中に起きる血糖値が上昇する病気です。血糖値が高いままだと、赤ちゃんにも影響があるので治療が必要です。
 
・症状
喉が乾く、おしっこの回数が増える、疲れやすい、体重が減る、おしっこが泡立つ
ひどい場合は意識障害が起きることもあります。自覚症状がないこともあります。
 
・治療
早期発見、早期治療が一番大切です。
まずは生活習慣を見直す事が重要です。食事を見直し、甘いものを食べすぎない、運動をするなどが必要です。バランスのとれた食事をし、必要以上のカロリーを摂りすぎないようにすれば、膵臓に負担が軽減されます。
それでも不十分であれば、血糖値を下げる薬や、インスリンなどの注射薬を使用します。糖の分解・吸収を遅らせる薬や、糖の排出を促す薬など、近年では様々な血糖値を抑制する薬が開発されています。
糖尿病は治る病気ではないので、発症したら根気強く治療を続け、日々の血糖をコントロールする必要があります。
 
糖尿病は合併症がとても怖い病気です。気になる方は病院で検診を行って、早めに治療を開始しましょう。
 

サル痘

2022.08.01

今回はサル痘についてご紹介したいと思います。最近話題になっており、ニュースなどで聞いた人が多いのではないでしょうか。
 
サル痘は急性発疹性感染症で、主にアフリカで多く発生している感染症です。
しかしながら、最近ではイギリスやアメリカなどでもサル痘の感染が報告されていますので、注意が必要です。
日本国内での発症は現在のところ、ほとんど報告されていません。
 
・症状
発疹、発熱、頭痛、筋肉痛、リンパの腫れ、喉の痛みなど。発疹は顔や手足に多く出やすいです。
合併症があると重症化しやすいです。症状が天然痘と似ていると言われています。
 
ほとんどの場合は2~4週間で自然に治ると言われていますが、稀に重症化することもあります。妊婦や小児、免疫力が低い日とは注意が必要です。
サル痘での致死率は1~10%ぐらいです。
敗血症、気管支肺炎、脳炎、角膜炎などの合併症を引き起こすこともあります。
 
・原因ウイルス
サル痘ウイルス
1970年にアフリカの現在のコンゴ民主主義共和国で初めて発見された病気です。
 
コンゴ盆地系統群と西アフリカ系統群の2種類あり、コンゴ盆地系統群の方が重症化しやすく、感染力が強いと考えられています。
宿主の動物は現在のところはきちんと明らかになっていません。宿主はネズミや、サル、ウサギなどが考えられています。
 
・潜伏期間
7日~14日と言われています。最大21日とも言われています。
 
・感染経路
宿主の動物と接触したり、引掻かれたりすることで感染すると考えられています。
人から人への感染することもあります。飛沫感染や接触感染により感染すると考えられています。
 
・予防法
まずは流行している地域に行かないことが大切です。渡航する前に現地の状況を確認しましょう。
 
また感染の可能性がある動物や、感染者とは接触しないようにしましょう。
 
マスクをつけることや、咳エチケット、手をきちんと洗うことも大切です。
 
サル痘のワクチンは現在ありませんが、天然痘のワクチンが有効と言われています。
 
・治療法
基本的には症状を緩和する対症療法を行うことになります。特別な治療法はありません。
 
サル痘は4類感染症に指定されています。保健所に届出をする必要があります。
 
アフリカ地域に渡航歴がある人や、アフリカで動物との接触があった、患者との接触があったなど、感染が疑われる場合には事前に医療機関に連絡してから受診しましょう。
 
 
その他、気になることがありましたら、お気軽に薬剤師にご相談ください。

ヒトメタニューモウイルス感染症

2022.07.01

今回はヒトメタニューモウイルス感染症についてご紹介しようと思います。最近、沖縄でも流行しているウイルスなので、この機会に確認してみてください。
 
・特徴
主に2月から6月にかけて多くなると言われている感染症です。
気管支炎や肺炎などを引き起こす感染症で、小さなお子さんで流行することが多く、大人でもかかることがあります。また、1回だけでなく何度もかかることがある病気です。回数を重ねていくうちに症状は軽くなる傾向にあります。
 
・症状
高熱、咳、鼻水、呼吸困難、ゼーゼー、頭痛など。風邪に似た症状を表します。1週間ほどで症状は治まると言われています。
免疫力の低い乳幼児や高齢者は重症化することもあるので、注意が必要です。
 
・原因ウイルス
ヒトメタニューモウイルス(hMPV)
 
・潜伏期間
ほとんどは3日~6日と言われています。
 
・感染経路
感染者の咳や鼻水などからうつる飛沫感染と、ウイルスがついたものを使ってしまうこことで感染する接触感染などが言われています。
 
・予防方法
外出から帰ってきた際は必ず、手洗い、うがいを行いましょう。またできるだけ、マスクを着用したり、アルコールで消毒するなど感染対策をすることが大切です。また、自宅ではタオルや食器を別にするなどの対策も行いましょう。
特有のワクチンはありませんので、感染対策が重要となります。
 
・治療方法
特効薬はないので、症状を緩和するような様々なお薬が使われます。解熱薬や咳止め、抗アレルギー薬などが使われたりします。
 
すぐにできる検査キットもありますので、気になる方は病院に受診しましょう。
 
高熱が続くと脱水症状を引き起こすこともあるので、こまめな水分補給を忘れずに行いましょう。
 
他の感染症に同時にかかることもあるので、注意が必要です。中耳炎や、肺炎、気管支炎などを合併することもあります。症状がひどい場合は早めに受診しましょう。
 
学校や保育園に登園するための明確な基準はないので、症状が落ち着いたら医師に相談してから登校するようにしましょう。
 
 
またその他、気になることがありましたら、お気軽に薬剤師にご相談ください。

レジオネラ菌

2022.06.01

今回はレジオネラ菌について、ご紹介します。あまり耳にしない病気ですが、加湿器や循環式浴槽などで発生が報告されているので、冬場などでは注意が必要です。毎年報告されている病気で、7月、9月に多く報告されています。
 
レジオネラ菌は細菌感染症で、重症の肺炎のレジオネラ肺炎や、軽症のポンティアック熱などが知られています。レジオネラ属菌は土壌や川、湖、温泉等に生息する細菌で、60種類程確認されています。感染するとレジオネラ症を発症します。
 
・症状
全身倦怠感、食欲不振、頭痛、筋肉痛、発熱、咳、呼吸困難、意識レベルの低下など
レジオネラ肺炎になると重症化しやすく、急速に症状が悪化する場合もあり、適切な処置が必要です。
ポンティアック熱は軽症なので、一過性であり、自然治癒します。
 
・原因菌
レジオネラ属菌
 
・潜伏期間
2~10日前後あるので、注意が必要です。
 
・感染経路
レジオネラ属菌に汚染された霧やしぶきを吸入し、体内に入ることで感染します。
レジオネラ属菌は人から人へ感染はしません。
温泉や川などで溺れて感染することもあります。また、汚染された土壌の粉じんを吸い込むことで感染することもあります。
 
・予防方法
加湿器や浴槽では水を毎日交換し、洗浄する必要があります。レジオネラ属菌は60℃5分間で殺菌されます。
 予防できるワクチンはありません。
 
・治療方法
マクロライド系抗生剤、ニューキノロン系抗生剤、リファンピシンなどで治療できます。早期発見、早期治療が必要です。
 
感染疑いがありましたら、早めに病院に受診し相談しましょう。

(厚生労働省より参照)

オウム病

2022.05.01

今回はオウム病についてご紹介します。あまり聞きなれない病気だと思いますが、ペットを飼っている家庭で問題になっている病気です。

オウム病は鳥から感染する病気で、オウム病クラミジアによって起こる感染症です。
感染した鳥の排泄物からクラミジアを吸入してしまうことで感染することが多く、その他に鳥に餌を口移ししたり、噛まれることで感染することもあります。
 
・症状
突然の高熱、咳など。初期症状では悪寒、高熱、頭痛、倦怠感、食欲不振、関節痛、筋肉痛等が現れます。
軽症の気道感染から、肺炎や髄膜炎まで様々な病態になることがあります。
軽い症状の場合は風邪症状になりますが、高齢者では重症化しやすいです。
 
・病原体
オウム病クラミジア
 
・潜伏期間
潜伏期間は1~2週間あります。
 
・感染経路
インコ、オウム、ハトなどの糞に含まれる菌を吸い込むことで感染します。また、口移しによる餌を与えることで感染します。
 
・予防方法
鳥との接触した際には、手洗い、手指の消毒、うがい、マスクなどが重要です。
鳥との接触は避けて、むやみに触らないようにしましょう。
鳥を飼うときは、羽や糞などをこまめに掃除しましょう。
 妊婦は特に注意が必要です。
有効な予防接種はありません。
 
・治療方法
オウム病にはテトラサイクリン系抗生剤、マクロライド系抗生剤、ニューキノロン系抗生剤などが使用されます。
 
鳥の飼育には注意しましょう。
思い当たる症状がありましたら、早めに病院に受診し相談しましょう。
 
(国立感染症研究所より参照)
 

百日咳

2022.04.01

今回は百日咳についてご紹介します。小さい子どもがいる家庭では、一度は耳にしたことのある病気だと思います。

百日咳は、特有なけいれん性の咳発作を特徴とする急性気道感染症です。
どの年齢でもかかりますが、小児が中心で、かかると重症化しやすい疾患なので注意が必要です。
 
症状
発熱、けいれん性の咳、顔面浮腫、点状出血、眼球結膜出血など
風邪症状から始まるカタル期(約2週間)、発作性けいれん性の咳のある痙咳期(約2~3週間)、時々咳のでる回復期(2~3週間)との順で症状が変わっていきます。 
 
特徴
1才以下の乳児、特に生後6ヶ月以下では感染すると重症化し、死に至る可能性も高いので注意が必要です。
 
細菌
百日咳菌 
 
潜伏期間
7~10日あるので、感染を拡大させないようにしましょう。
 
感染経路
くしゃみや咳などの飛沫感染と、皮膚や粘膜の直接的な接触による接触感染です。
 
予防方法
手洗い、手指の消毒、うがい、マスクなどの咳エチケットが重要です。感染者との濃厚な接触も控えましょう。
ワクチンの接種が有効です。
 
治療方法
マクロライド系の抗菌薬、鎮咳去痰剤、気管支拡張剤などが使われます。
 
学校の登園、登校について
学校保健安全法では、第2種の感染症になっており、特有の咳が消失するまで、又は抗菌薬の治療が終わるまでは出席停止になっています。かかりつけ医師と相談してください。
 
 
小さな子どもで症状がありましたら、早めに病院に受診し相談しましょう。
 
(国立感染症研究所より参照)

マイコプラズマ肺炎

2022.03.01

今回はマイコプラズマ肺炎についてご紹介します。あまり聞きなれない病気だと思います。

マイコプラズマ肺炎は子供に多くかかる、細菌による感染症です。オリンピックのある時に流行を繰り返してきた疾患です。最近ではその傾向は薄くなっています
 
症状
発熱、頭痛、全身倦怠感、咳、嗄声、咽頭痛、耳痛など
 解熱後も咳が長く続きます。
 
特徴
幼児期、学童期、青年期にかかりやすく、秋から春にかけて多くなります。
 
ウイルス
肺炎マイコプラズマ
 
潜伏期間
通常2~3週間あるので、感染を拡大させないようにしましょう。
 
感染経路
くしゃみや咳などの飛沫感染と、皮膚や粘膜の直接的な接触による接触感染です。
 
予防方法
手洗い、手指の消毒、うがい、マスクなどの咳エチケットが重要です。感染者との濃厚な接触も控えましょう。
 
治療方法
マクロライド系、テトラサイクリン系、ニューキノロン系の抗菌薬による治療が行われます。
発熱にアセトアミノフェンが使われることがあります。
 
学校の登園、登校について
学校保健法では明確に定められていませんが、他の人に感染のおそれがなくなるまでは出席停止になると考えられます。かかりつけ医師と相談してください。
 
 
小さな子どもで症状がありましたら、早めに病院に受診し相談しましょう。
 
(国立感染症研究所より参照)
 

伝染性膿痂疹(とびひ)

2022.02.01

今回はとびひについてご紹介します。小さい子どもがいる家庭では、一度は耳にしたことのある病気だと思います。

伝染性膿痂疹(とびひ)は細菌によって起こる皮膚の感染症で、触ることでうつる疾患です。何回もかかることがある疾患です。
 
症状
発疹、痒み、発熱、リンパ節腫脹、咽頭痛
 
特徴
ブドウ球菌によって水ぶくれができるタイプと、溶血性連鎖球菌によってかさぶたができ、炎症が強いタイプがあります。引っ掻いたりすることで化膿して全身に広がる事があります。
ブドウ球菌は夏に流行しますが、他の時期でもみられる疾患です。
病院で簡単に検査することができます。
 
細菌
ブドウ球菌、溶血性連鎖球菌
  
感染経路
皮膚や粘膜の直接的な接触による接触感染です。
 
予防方法
手洗いや、爪を切り、清潔にすることが重要です。皮膚を引っ掻いたり、傷つけないようにさせるようにしましょう。カーゼなどで覆い、他の人に触れないようにしましょう。タオルなどは他の人と共有しないようにしましょう。
 
治療方法
抗菌薬の軟膏や、抗菌薬の服用、抗ヒスタミン剤、抗アレルギー剤などを使用することがあります。
 
学校の登園、登校について
学校保健法では、伝染性膿痂疹は学校感染症に分類されますが、出席停止ではありません。他の人にうつらないように対策しましょう。水泳やプールなどは他の人に感染が広がる可能性があるので控えてください。
かかりつけ医師と相談してください。
 

小さな子どもで症状がありましたら、早めに病院に受診し相談しましょう。
 
(日本小児皮膚科学会より参照)
 

麻疹(はしか)

2022.01.04

今回は麻疹についてご紹介します。子どもがいる家庭では、一度は耳にしたことのある病気だと思います。

麻疹(はしか)は麻疹ウイルスによって引き起こされる感染症で、非常に感染力が強いです。
一過性に強い免疫機能抑制状態を生じるので、合併した他の細菌やウイルスによって重症化する可能性があります。麻疹の二大死因は麻疹肺炎、麻疹脳炎なので注意が必要です。
 
症状
発熱、下痢、腹痛、倦怠感、咳、鼻水、結膜炎症状
10~12日間の潜伏期を経てから発症し、カタル期(2~4日間)、発疹期(3~5日間)、回復期へと至ります。
 
特徴
感染力が強く、重症化しやすい疾患なので注意が必要です。
 
ウイルス
麻疹ウイルス
 
潜伏期間
10~12日あるので、感染を拡大させないようにしましょう。
 
感染経路
空気感染、くしゃみや咳などの飛沫感染と、皮膚や粘膜の直接的な接触による接触感染です。感染力が強力です。
 
予防方法
麻疹は空気感染するので、手洗いやうがい、マスクなどでは予防する事ができません。
 
治療方法
特効薬はないので、症状を和らげる薬が使われます。
肺炎や中耳炎を合併した場合は抗菌薬が使われます。
ワクチンを2度受けることが最も重要です。
 
学校の登園、登校について
麻疹は第2種の学校感染症に定められているので、解熱した後3日を経過するまでは出席停止になっています。ただし、症状により医師に感染のおそれがないと認められる場合はこの限りではありません。また、家族や身近な人が感染の疑いがある場合は、出席停止になります。
かかりつけ医師と相談してください。
 
小さな子どもで症状がありましたら、早めに病院に受診し相談しましょう。
 
(国立感染症研究所より参照)
 

メニエール病

2021.12.01

今回はメニエール病についてご紹介します。一度は耳にしたことのある病気だと思います。

メニエール病は耳鳴りや、難聴、ぐるぐる回る回転性の眩暈などが起きる病気です。
内耳には、平衡感覚をつかさどるものや、聞こえにかかわるものがあります。これらが内リンパ水腫によって障害されることによって、平衡感覚の異常など様々な症状が現れます。
眩暈は数十分から数時間と様々であり、1回だけの人もいれば何度も繰り返す事もあります。
眩暈の発症を繰り返すたびに、難聴も悪化していく特徴もあります。
 
・症状
眩暈、難聴、耳鳴り、吐き気、嘔吐、腹痛、耳の詰まり感、頭痛など
 
・特徴
30~40代の女性に多く、子供ではまれです。男性も発症することあります。
 放っておくと進行して、日常生活に影響がでることになってしまいますので、早めに受診が必要です。
 
・原因
原因は不明です。内耳のリンパが増えて腫れる、内リンパ水腫がおきます。
ストレス、疲労、睡眠不足などが引き金になることがあります。
 精神面による影響もあるので、精神的に安定させることも重要です。
 
・治療方法
問診や、聴力検査、眼振検査など様々な検査を行い、専門医が診断します。
 
メニエール病の治療は生活スタイルの改善や、薬での治療、手術などがあります。
内リンパの調整がうまくいっていないために起きるので、利尿剤を使うこともあります。
また、不安による影響もあるので抗不安薬を使うこともあります。
その他、循環を良くする薬や、ステロイド、ビタミン剤、漢方薬を使います。
 
 
症状がありましたら、早めに専門の病院に受診し相談しましょう。
 

好酸球性副鼻腔炎

2021.11.01

今回は好酸球性副鼻腔炎についてご紹介します。あまり聞きなれない病気だと思います。

副鼻腔は、鼻の周りにある空洞であり、鼻の中と繋がっています。
副鼻腔炎は、ウイルスや細菌、アレルギーなどにより副鼻腔や鼻の粘膜が炎症を起こす病気です。副鼻腔が腫れて鼻の換気が出来なくなると、副鼻腔の中で細菌が増殖して炎症がひどくなり、ますます悪化してしまうのが副鼻腔炎です。
鼻水や、鼻づまり、頭痛、咳、臭いが分からないなどの症状が現れます。
 治療には3~6ヶ月かかることもあるので、継続して治療することが重要です。
 好酸球性副鼻腔炎は、副鼻腔の粘膜や鼻茸・鼻ポリープに好酸球浸潤を繰り返す慢性副鼻腔炎です。
 
・症状
鼻水、頑固な鼻づまり、頭痛、咳、痰、臭いが分からない、目の奥や頬が痛いなど
 鼻の鼻腔内に鼻ポリープができます。早期から嗅覚障害が現れます。
 
・特徴
好酸球性副鼻腔炎は喘息を持っている人に多く見られます。年齢は40代が多いと言われています。
日本には100万人~200万人いる慢性副鼻腔炎の患者のうち、20万人が好酸球性副鼻腔炎と言われています。
 
・原因
はっきりした原因は分かっていません。
 
・予防
家族に副鼻腔炎の人がいると、細菌がうつる可能性がありますので注意が必要です。
手洗い、うがい、マスクの着用が重要です。
鼻水、鼻づまりはそのまませず、治療することも大切です。
長引く風邪にも注意しましょう。
 
・治療方法
鼻水を吸引、鼻の洗浄し細菌量を減らす処置があります。
抗菌薬、ステロイド、鼻腔に溜まった分泌物を排出する薬などで薬物治療を行います。
マクロライド系抗生剤を少量で長期間服用することもあります。
効果が無い場合や、重症の場合には手術療法を検討します。 
その他に検査では、X腺やCT検査を行うこともあります。鼻の中をみるために内視鏡検査もあります。
治らない病気なので、悪化させないように治療を続けることが重要です。
 
症状がありましたら、早めに病院に受診し相談しましょう。

副鼻腔炎

2021.10.01

今回は副鼻腔炎についてご紹介します。子どもがいる家庭では、一度は耳にしたことのある病気だと思います。

副鼻腔は、鼻の周りにある空洞であり、鼻の中と繋がっています。
副鼻腔炎は、ウイルスや細菌、アレルギーなどにより副鼻腔や鼻の粘膜が炎症を起こす病気です。副鼻腔が腫れて鼻の換気が出来なくなると、副鼻腔の中で細菌が増殖して炎症がひどくなり、ますます悪化してしまうのが副鼻腔炎です。
鼻水や、鼻づまり、頭痛、咳、臭いが分からないなどの症状が現れます。
 治療には3~6ヶ月かかることもあるので、継続して治療することが重要です。
 
・症状
鼻水、鼻づまり、頭痛、咳、痰、臭いが分からない、目の奥や頬が痛いなど
 
・特徴
症状が1ヶ月以内の場合は「急性副鼻腔炎」、症状が3ヶ月以上の場合は「慢性副鼻腔炎」または「蓄膿症」とわれます。
 
・原因
ウイルス、細菌感染、アレルギー
  近年、薬の効かない耐性菌が増えています。
 
・予防
家族に副鼻腔炎の人がいると、細菌がうつる可能性がありますので注意が必要です。
手洗い、うがい、マスクの着用が重要です。
鼻水、鼻づまりはそのまませず、治療することも大切です。
長引く風邪にも注意しましょう。
 
・治療方法
鼻水を吸引、鼻の洗浄し細菌量を減らす処置があります。
抗菌薬、ステロイド、鼻腔に溜まった分泌物を排出する薬などで薬物治療を行います。
マクロライド系抗生剤を少量で長期間服用することもあります。
効果が無い場合や、重症の場合には手術療法を検討します。 
その他に検査では、X腺やCT検査を行うこともあります。鼻の中をみるために内視鏡検査もあります。
 
 
症状がありましたら、早めに病院に受診し相談しましょう。
 

腸内フローラ

2021.09.01

今回は腸内フローラについてご紹介させていただきます。
皆さんも腸内フローラという言葉を聞いたことがあるのではないでしょうか。
 
お花畑のことを英語でfloraと言いますが、人の腸の中には約100兆個1000種類の様々な細菌が生息しており、腸の中を覗いてみるとお花畑のように見えることから「腸内フローラ」と呼ばれています。
 
腸の中には大きく分けて3つの細菌がいます。善玉菌、悪玉菌、日和見菌がいます。
善玉菌はその名前の通り、体に良い働きをする菌で、悪玉菌はその名前の通り、体に悪い働きをする菌です。日和見菌はそのどちらでもない菌で、善玉菌が多くなれば善玉菌の味方を、悪玉菌が多くなれば悪玉菌の味方をします。
善玉菌と悪玉菌と日和見菌の割合は、2割:1割:7割が良いと言われています。
 
腸内細菌によって、私たちは消化できないものを消化してもらい、吸収することもできます。
また腸内細菌が、免疫機能を向上させてくれるので大切な役割をもっています。
 
その他にも、腸内細菌が悪くなると肌の調子が悪くなったり、便秘、下痢、アレルギー症状を引き起こしたりするとも言われています。
腸内細菌によっては太りやすい体質であったり、痩せやすい体質だったりなど、体質が変わることもあります。
また最近の研究では、腸内細菌の状態で脳にも影響があると考えられています。腸内細菌が崩れると自律神経に悪影響を及ぼします。
 
近年、様々な分野で腸内フローラが見直され、腸内の状態が重要だということが分かっています。皆さんもこの機会に腸内細菌に良い健康習慣を取り入れましょう。
 
・腸にとって良いこと
納豆やヨーグルト、味噌などの発酵食品を取ると善玉菌が増えます。
疲れやストレスと溜めないこと、睡眠をしっかりとることも良いことです。
善玉菌の食べ物であるオリゴ糖や食物繊維の多い、野菜、根菜、キノコ類、果物などを取ることも大切です。
整腸剤を使用すること良いことです。
 
・腸にとって悪いこと
肉中心の生活をすると悪玉菌が増えてしまいます。
ストレスがかかると腸内細菌のバランスが崩れます。
抗生物質などを使用すると腸内細菌のバランスが崩れます。
加工食品、食品添加物、ファーストフードなども腸内環境に悪いと言われています。
高齢になると悪玉菌が増えていくと言われています。
 
 
腸内フローラはとても崩れやすいので、皆さんも普段の食生活を見直し、腸内フローラを整えて健康で元気な体を作るように心がけましょう。
 
その他、気になることがありましたら、お気軽に薬剤師にご相談ください。

子どものワクチン接種

2021.08.02

今回は子どものワクチン接種についてご紹介します。
生まれたての赤ちゃんは母親から免疫をもらいますが、数カ月すると免疫力も落ちてしまい、抵抗力の弱い状態になってしまいます。
そのため、ワクチン接種を早めに行うことによって、免疫力を獲得して健康に育つように手助けする必要があるのです。
妊娠中、もしくはこれから子供が生まれる人は一度、ワクチンスケジュールを確認して、ワクチンの知識を広げましょう。
 
・定期接種と任意接種
ワクチンには自治体によって多少異なりますが、定期接種と任意接種があります。
定期接種は接種期間内に受ければ基本的に無料で受けれるワクチンです。
任意接種は有料で任意で受けれるワクチンです。
 
・不活性化ワクチンと生ワクチン
不活性化ワクチンはウイルスや細菌の感染力を失わせたものを使って作られるワクチンです。生ワクチンよりも免疫獲得が弱いので、何度か接種をしないといけません。
生ワクチンはウイルスや細菌の感染力を弱めたもので作られるワクチンです。弱らせたワウイルスや細菌によって免疫を獲得するので、ワクチンを受ける回数も少なくて済みます。
 
・B型肝炎ワクチン
B型肝炎を予防するワクチンで、不活性化ワクチンが使用されます。
定期接種で行われ、1歳までに3回、皮下注射で接種します。
 
・ロタウイルスワクチン
ロタウイルスを予防するワクチンで、経口の生ワクチンが使用されます。
定期接種で行われ、ワクチンによって接種回数が異なりますが、2~3回接種します。
 
・ヒブワクチン
インフルエンザ菌b型を予防するワクチンで、不活性化ワクチンが使用されます。
定期接種で行われ、5歳までに4回、皮下注射で接種します。
 
・小児用肺炎球菌ワクチン
肺炎球菌を予防するワクチンで、不活性化ワクチンが使用されます。
定期接種で行われ、5歳までに4回、皮下注射で接種します。
 
・三種混合、四種混合、ポリオワクチン
百日咳、ジフテリア、破傷風、ポリオを予防するワクチンで、定期接種で不活性化ワクチンが使用されます。
 
・BCGワクチン
結核を予防するワクチンで、生ワクチンが使用されます。
定期接種で行われ、1歳未満までに1回、経皮スタンプで接種します。
 
・MRワクチン
麻疹、風疹を予防するワクチンで、生ワクチンが使用されます。
定期接種で行われ、1歳から2歳未満までに1回目、5歳から7歳未満までに2回目、皮下注射で接種します。
 
・水痘ワクチン
水疱瘡を予防するワクチンで、生ワクチンが使用されます。
定期接種で行われ、3歳までに2回、皮下注射で接種します。
 
・日本脳炎ワクチン
日本脳炎を予防するワクチンで、不活性化ワクチンが使用されます。
定期接種で行われ、皮下注射で4回接種します。
 
 
その他にも、おたふくかぜワクチン、インフルエンザワクチン、髄膜炎菌ワクチンなどは任意接種でありますので、かかりつけの小児科医師にご相談ください。
 

その他、わからないことがありましたら、お気軽に薬剤師にご相談ください。

慢性中耳炎

2021.07.01

今回は慢性中耳炎についてご紹介します。子どもがいる家庭では、一度は耳にしたことのある病気だと思います。

耳は外側から外耳、内耳、中耳と別れます。中耳炎はウイルスや細菌によって中耳が炎症を起こした病態です。
慢性中耳炎は、耳管のつまりや急性中耳炎により、鼓膜の穴が長期にわたって開いたままになり、膿が出る病態です。入浴・水泳によって中耳に水が入ったりすることや、感染症、風邪等によって再発します。風邪やアレルギーの合併症としてもよくみられる疾患です。
 
・症状
耳垂れ、難聴など
耳の痛みが現れることは稀です。
 
・原因菌
細菌、ウイルス
近年、薬の効かない耐性菌が増えています。
 
・予防方法
急性中耳炎を何度もかかることで発症するので、急性中耳炎をきちんと治療することが重要です。
インフルエンザ、肺炎球菌、インフルエンザ菌b型については予防接種があるので、予防接種をすることでリスクを下げる事が出来ます。
鼻水、鼻づまりはそのまませず、治療する事も大切です。鼻を強くかんだり、鼻水をすすらないようにしましょう。長引く風邪にも注意しましょう。
 
・治療方法
抗菌薬の点耳薬が使用されます。
重症の場合には抗菌薬を使用します。必要に応じてアモキシシリンなどの抗菌薬を使用します。
炎症がひどい場合は、鼓室形成術を行います。人口骨などを使って聴力を改善し、鼓膜を形成する手術を行います。
 
・学校の登園、登校について
学校保健法では、明確な規定はありません。本人の状態によって判断されるべきと考えられています。かかりつけ医師と相談してください。 
 
小さな子どもで症状がありましたら、早めに病院に受診し相談しましょう。
 

真珠腫性中耳炎

2021.06.01

今回は真珠腫性中耳炎についてご紹介します。あまり聞きなれない病気だと思いますが、中耳炎の種類として知られている病気です。

耳は外側から外耳、内耳、中耳と別れます。
その中でも外耳道は耳垢が溜まらないように、中から外へ耳垢が出ていくように再生と排出が起きています。真珠腫性中耳炎は鼓膜がへこみ過ぎたりすることで、耳垢が溜まったり角化物により炎症を起こし、中耳が壊されていく病態です。
白い真珠のように見えることから真珠腫性中耳炎と呼ばれています。
初期には症状がありませんが、聞こえが悪いなどの症状がある場合は、真珠腫性中耳炎にかかっている可能性があります。
生まれつきなっている先天性真珠腫と、出生後になる後天性真珠腫があります。
 
・症状
難聴、耳閉塞感、眩暈、耳垂れ
初期症状はないので気がつきにくいです。
 
・予防方法
真珠腫性中耳炎は現在のところ、原因は不明となっています。滲出性中耳炎を繰り返すとなりやすくなるとも言われています。
鼻水、鼻づまりはそのまませず、治療する事も大切です。鼻を強くかんだり、鼻水をすすらないようにしましょう。長引く風邪にも注意しましょう。
真珠腫性中耳炎は再発することもあるので、定期的に経過を診せる必要があります。
 
・治療方法
聴力検査、細菌検査、CTなどを行い、治療方針を決めます。
第一選択は手術となっています。早期に発見し、手術することが望ましいです。真珠腫を取り除き、鼓膜、耳の骨の再建を行います。
点耳薬を使うこともあります。 
 
・学校の登園、登校について
学校保健法では、明確な規定はありません。本人の状態によって判断されるべきと考えられています。かかりつけ医師と相談してください。 
 
小さな子どもで症状がありましたら、早めに病院に受診し相談しましょう。

滲出性中耳炎

2021.05.01

今回は滲出性中耳炎についてご紹介します。子どもがいる家庭では、一度は耳にしたことのある病気だと思います。

耳は外側から外耳、内耳、中耳と別れます。
滲出性中耳炎は、中耳にある鼓膜の奥の中耳腔に、滲出液がたまる病気です。
 
耳管は気圧の調整などをしていますが、耳管が上手く機能しないと、粘膜からしみ出した浸出液が中耳腔に溜まります。耳管の未発達な3歳から10歳までがかかりやすく、聞こえが悪いなどの症状がある場合は、滲出性中耳炎にかかっている可能性があります。
副鼻腔炎やアレルギー性鼻炎にかかった後に発症することもあります。
 
・症状
難聴、耳閉塞感
発熱、耳の痛みが現れることは稀なので気づきにくいです。
聴こえが悪い場合は早めに検査を受ける必要があります。
 
・予防方法
鼻水、鼻づまりはそのまませず、治療する事も大切です。鼻を強くかんだり、鼻水をすすらないようにしましょう。長引く風邪にも注意しましょう。
 
・治療方法
滲出性中耳炎の治療は、アレルギー性鼻炎や副鼻腔炎などの原因疾患の治療を行います。
マクロライド系の抗菌薬の少量投与を長期服用や、抗炎症薬、抗ヒスタミン薬を使用します。
鼓膜切開をして浸出液を一時的に排出させることもありますが、何度も再発する場合は鼓膜チューブを留置することもあります。
 
・学校の登園、登校について
学校保健法では、明確な規定はありません。本人の状態によって判断されるべきと考えられています。かかりつけ医師と相談してください。 
 
小さな子どもで症状がありましたら、早めに病院に受診し相談しましょう。