Columnコラム

メディカル情報

副鼻腔炎

2021.10.01

今回は副鼻腔炎についてご紹介します。子どもがいる家庭では、一度は耳にしたことのある病気だと思います。

副鼻腔は、鼻の周りにある空洞であり、鼻の中と繋がっています。
副鼻腔炎は、ウイルスや細菌、アレルギーなどにより副鼻腔や鼻の粘膜が炎症を起こす病気です。副鼻腔が腫れて鼻の換気が出来なくなると、副鼻腔の中で細菌が増殖して炎症がひどくなり、ますます悪化してしまうのが副鼻腔炎です。
鼻水や、鼻づまり、頭痛、咳、臭いが分からないなどの症状が現れます。
 治療には3~6ヶ月かかることもあるので、継続して治療することが重要です。
 
・症状
鼻水、鼻づまり、頭痛、咳、痰、臭いが分からない、目の奥や頬が痛いなど
 
・特徴
症状が1ヶ月以内の場合は「急性副鼻腔炎」、症状が3ヶ月以上の場合は「慢性副鼻腔炎」または「蓄膿症」とわれます。
 
・原因
ウイルス、細菌感染、アレルギー
  近年、薬の効かない耐性菌が増えています。
 
・予防
家族に副鼻腔炎の人がいると、細菌がうつる可能性がありますので注意が必要です。
手洗い、うがい、マスクの着用が重要です。
鼻水、鼻づまりはそのまませず、治療することも大切です。
長引く風邪にも注意しましょう。
 
・治療方法
鼻水を吸引、鼻の洗浄し細菌量を減らす処置があります。
抗菌薬、ステロイド、鼻腔に溜まった分泌物を排出する薬などで薬物治療を行います。
マクロライド系抗生剤を少量で長期間服用することもあります。
効果が無い場合や、重症の場合には手術療法を検討します。 
その他に検査では、X腺やCT検査を行うこともあります。鼻の中をみるために内視鏡検査もあります。
 
 
症状がありましたら、早めに病院に受診し相談しましょう。
 

腸内フローラ

2021.09.01

今回は腸内フローラについてご紹介させていただきます。
皆さんも腸内フローラという言葉を聞いたことがあるのではないでしょうか。
 
お花畑のことを英語でfloraと言いますが、人の腸の中には約100兆個1000種類の様々な細菌が生息しており、腸の中を覗いてみるとお花畑のように見えることから「腸内フローラ」と呼ばれています。
 
腸の中には大きく分けて3つの細菌がいます。善玉菌、悪玉菌、日和見菌がいます。
善玉菌はその名前の通り、体に良い働きをする菌で、悪玉菌はその名前の通り、体に悪い働きをする菌です。日和見菌はそのどちらでもない菌で、善玉菌が多くなれば善玉菌の味方を、悪玉菌が多くなれば悪玉菌の味方をします。
善玉菌と悪玉菌と日和見菌の割合は、2割:1割:7割が良いと言われています。
 
腸内細菌によって、私たちは消化できないものを消化してもらい、吸収することもできます。
また腸内細菌が、免疫機能を向上させてくれるので大切な役割をもっています。
 
その他にも、腸内細菌が悪くなると肌の調子が悪くなったり、便秘、下痢、アレルギー症状を引き起こしたりするとも言われています。
腸内細菌によっては太りやすい体質であったり、痩せやすい体質だったりなど、体質が変わることもあります。
また最近の研究では、腸内細菌の状態で脳にも影響があると考えられています。腸内細菌が崩れると自律神経に悪影響を及ぼします。
 
近年、様々な分野で腸内フローラが見直され、腸内の状態が重要だということが分かっています。皆さんもこの機会に腸内細菌に良い健康習慣を取り入れましょう。
 
・腸にとって良いこと
納豆やヨーグルト、味噌などの発酵食品を取ると善玉菌が増えます。
疲れやストレスと溜めないこと、睡眠をしっかりとることも良いことです。
善玉菌の食べ物であるオリゴ糖や食物繊維の多い、野菜、根菜、キノコ類、果物などを取ることも大切です。
整腸剤を使用すること良いことです。
 
・腸にとって悪いこと
肉中心の生活をすると悪玉菌が増えてしまいます。
ストレスがかかると腸内細菌のバランスが崩れます。
抗生物質などを使用すると腸内細菌のバランスが崩れます。
加工食品、食品添加物、ファーストフードなども腸内環境に悪いと言われています。
高齢になると悪玉菌が増えていくと言われています。
 
 
腸内フローラはとても崩れやすいので、皆さんも普段の食生活を見直し、腸内フローラを整えて健康で元気な体を作るように心がけましょう。
 
その他、気になることがありましたら、お気軽に薬剤師にご相談ください。

子どものワクチン接種

2021.08.02

今回は子どものワクチン接種についてご紹介します。
生まれたての赤ちゃんは母親から免疫をもらいますが、数カ月すると免疫力も落ちてしまい、抵抗力の弱い状態になってしまいます。
そのため、ワクチン接種を早めに行うことによって、免疫力を獲得して健康に育つように手助けする必要があるのです。
妊娠中、もしくはこれから子供が生まれる人は一度、ワクチンスケジュールを確認して、ワクチンの知識を広げましょう。
 
・定期接種と任意接種
ワクチンには自治体によって多少異なりますが、定期接種と任意接種があります。
定期接種は接種期間内に受ければ基本的に無料で受けれるワクチンです。
任意接種は有料で任意で受けれるワクチンです。
 
・不活性化ワクチンと生ワクチン
不活性化ワクチンはウイルスや細菌の感染力を失わせたものを使って作られるワクチンです。生ワクチンよりも免疫獲得が弱いので、何度か接種をしないといけません。
生ワクチンはウイルスや細菌の感染力を弱めたもので作られるワクチンです。弱らせたワウイルスや細菌によって免疫を獲得するので、ワクチンを受ける回数も少なくて済みます。
 
・B型肝炎ワクチン
B型肝炎を予防するワクチンで、不活性化ワクチンが使用されます。
定期接種で行われ、1歳までに3回、皮下注射で接種します。
 
・ロタウイルスワクチン
ロタウイルスを予防するワクチンで、経口の生ワクチンが使用されます。
定期接種で行われ、ワクチンによって接種回数が異なりますが、2~3回接種します。
 
・ヒブワクチン
インフルエンザ菌b型を予防するワクチンで、不活性化ワクチンが使用されます。
定期接種で行われ、5歳までに4回、皮下注射で接種します。
 
・小児用肺炎球菌ワクチン
肺炎球菌を予防するワクチンで、不活性化ワクチンが使用されます。
定期接種で行われ、5歳までに4回、皮下注射で接種します。
 
・三種混合、四種混合、ポリオワクチン
百日咳、ジフテリア、破傷風、ポリオを予防するワクチンで、定期接種で不活性化ワクチンが使用されます。
 
・BCGワクチン
結核を予防するワクチンで、生ワクチンが使用されます。
定期接種で行われ、1歳未満までに1回、経皮スタンプで接種します。
 
・MRワクチン
麻疹、風疹を予防するワクチンで、生ワクチンが使用されます。
定期接種で行われ、1歳から2歳未満までに1回目、5歳から7歳未満までに2回目、皮下注射で接種します。
 
・水痘ワクチン
水疱瘡を予防するワクチンで、生ワクチンが使用されます。
定期接種で行われ、3歳までに2回、皮下注射で接種します。
 
・日本脳炎ワクチン
日本脳炎を予防するワクチンで、不活性化ワクチンが使用されます。
定期接種で行われ、皮下注射で4回接種します。
 
 
その他にも、おたふくかぜワクチン、インフルエンザワクチン、髄膜炎菌ワクチンなどは任意接種でありますので、かかりつけの小児科医師にご相談ください。
 

その他、わからないことがありましたら、お気軽に薬剤師にご相談ください。

慢性中耳炎

2021.07.01

今回は慢性中耳炎についてご紹介します。子どもがいる家庭では、一度は耳にしたことのある病気だと思います。

耳は外側から外耳、内耳、中耳と別れます。中耳炎はウイルスや細菌によって中耳が炎症を起こした病態です。
慢性中耳炎は、耳管のつまりや急性中耳炎により、鼓膜の穴が長期にわたって開いたままになり、膿が出る病態です。入浴・水泳によって中耳に水が入ったりすることや、感染症、風邪等によって再発します。風邪やアレルギーの合併症としてもよくみられる疾患です。
 
・症状
耳垂れ、難聴など
耳の痛みが現れることは稀です。
 
・原因菌
細菌、ウイルス
近年、薬の効かない耐性菌が増えています。
 
・予防方法
急性中耳炎を何度もかかることで発症するので、急性中耳炎をきちんと治療することが重要です。
インフルエンザ、肺炎球菌、インフルエンザ菌b型については予防接種があるので、予防接種をすることでリスクを下げる事が出来ます。
鼻水、鼻づまりはそのまませず、治療する事も大切です。鼻を強くかんだり、鼻水をすすらないようにしましょう。長引く風邪にも注意しましょう。
 
・治療方法
抗菌薬の点耳薬が使用されます。
重症の場合には抗菌薬を使用します。必要に応じてアモキシシリンなどの抗菌薬を使用します。
炎症がひどい場合は、鼓室形成術を行います。人口骨などを使って聴力を改善し、鼓膜を形成する手術を行います。
 
・学校の登園、登校について
学校保健法では、明確な規定はありません。本人の状態によって判断されるべきと考えられています。かかりつけ医師と相談してください。 
 
小さな子どもで症状がありましたら、早めに病院に受診し相談しましょう。
 

真珠腫性中耳炎

2021.06.01

今回は真珠腫性中耳炎についてご紹介します。あまり聞きなれない病気だと思いますが、中耳炎の種類として知られている病気です。

耳は外側から外耳、内耳、中耳と別れます。
その中でも外耳道は耳垢が溜まらないように、中から外へ耳垢が出ていくように再生と排出が起きています。真珠腫性中耳炎は鼓膜がへこみ過ぎたりすることで、耳垢が溜まったり角化物により炎症を起こし、中耳が壊されていく病態です。
白い真珠のように見えることから真珠腫性中耳炎と呼ばれています。
初期には症状がありませんが、聞こえが悪いなどの症状がある場合は、真珠腫性中耳炎にかかっている可能性があります。
生まれつきなっている先天性真珠腫と、出生後になる後天性真珠腫があります。
 
・症状
難聴、耳閉塞感、眩暈、耳垂れ
初期症状はないので気がつきにくいです。
 
・予防方法
真珠腫性中耳炎は現在のところ、原因は不明となっています。滲出性中耳炎を繰り返すとなりやすくなるとも言われています。
鼻水、鼻づまりはそのまませず、治療する事も大切です。鼻を強くかんだり、鼻水をすすらないようにしましょう。長引く風邪にも注意しましょう。
真珠腫性中耳炎は再発することもあるので、定期的に経過を診せる必要があります。
 
・治療方法
聴力検査、細菌検査、CTなどを行い、治療方針を決めます。
第一選択は手術となっています。早期に発見し、手術することが望ましいです。真珠腫を取り除き、鼓膜、耳の骨の再建を行います。
点耳薬を使うこともあります。 
 
・学校の登園、登校について
学校保健法では、明確な規定はありません。本人の状態によって判断されるべきと考えられています。かかりつけ医師と相談してください。 
 
小さな子どもで症状がありましたら、早めに病院に受診し相談しましょう。

滲出性中耳炎

2021.05.01

今回は滲出性中耳炎についてご紹介します。子どもがいる家庭では、一度は耳にしたことのある病気だと思います。

耳は外側から外耳、内耳、中耳と別れます。
滲出性中耳炎は、中耳にある鼓膜の奥の中耳腔に、滲出液がたまる病気です。
 
耳管は気圧の調整などをしていますが、耳管が上手く機能しないと、粘膜からしみ出した浸出液が中耳腔に溜まります。耳管の未発達な3歳から10歳までがかかりやすく、聞こえが悪いなどの症状がある場合は、滲出性中耳炎にかかっている可能性があります。
副鼻腔炎やアレルギー性鼻炎にかかった後に発症することもあります。
 
・症状
難聴、耳閉塞感
発熱、耳の痛みが現れることは稀なので気づきにくいです。
聴こえが悪い場合は早めに検査を受ける必要があります。
 
・予防方法
鼻水、鼻づまりはそのまませず、治療する事も大切です。鼻を強くかんだり、鼻水をすすらないようにしましょう。長引く風邪にも注意しましょう。
 
・治療方法
滲出性中耳炎の治療は、アレルギー性鼻炎や副鼻腔炎などの原因疾患の治療を行います。
マクロライド系の抗菌薬の少量投与を長期服用や、抗炎症薬、抗ヒスタミン薬を使用します。
鼓膜切開をして浸出液を一時的に排出させることもありますが、何度も再発する場合は鼓膜チューブを留置することもあります。
 
・学校の登園、登校について
学校保健法では、明確な規定はありません。本人の状態によって判断されるべきと考えられています。かかりつけ医師と相談してください。 
 
小さな子どもで症状がありましたら、早めに病院に受診し相談しましょう。
 

花粉症

2021.04.01

今回は花粉症についてご紹介します。全国的に春になると話題になる病気だと思います。

花粉症はスギなどの花粉による免疫反応によって、鼻水、くしゃみ、鼻づまりを引き起こします。
 
アレルゲンが鼻の粘膜に付着すると、体の中で抗体が作られてマスト細胞に結合し、アレルゲンが入ってくる度にヒスタミンなどのアレルギー誘発物質をマスト細胞から放出され、アレルギー反応が起こります。
アレルギー症状は、ダニなどによる一年中症状に悩まされる通年性アレルギー性鼻炎と、花粉症など季節によって起きる季節性アレルギー性鼻炎があります。
 
沖縄県は花粉の飛散量が本州よりもかなり少ないので、花粉症はないと言われています。
スギやヒノキは冬に寒くなって、春に暖かくなることで花粉を飛沫させますが、沖縄のスギやヒノキはそのような寒暖差がないので、基本的に花粉の飛沫量が少ないと言われています。また、スギ、ヒノキが植えられている数が、本州に比べて圧倒的に少ないのも、花粉症がないと言われる理由の一つです。
 
県外に行く際には季節によっては花粉が多くなり、アレルギー症状が出ることもあるので注意が必要です。
 
・症状
鼻水、くしゃみ、鼻づまり。
 花粉症の鼻水は透明でサラサラしているものです。
鼻づまりにより、口渇、不眠、咳、匂いが分らなくなる、等の症状がでることもあります。
 
・特徴
スギ、ヒノキ毎年2~5月に花粉の飛沫量が多くなります。
イネ科毎年5~9月に花粉の飛沫量が多くなります。
ブタクサ毎年8~10月に花粉の飛沫量が多くなります。
 花粉症の患者は年々増えています。
 
・予防方法
花粉の飛散状況を確認し、手洗い、うがい、マスク、眼鏡をすることによって、花粉に触れる量を減らすことが重要です。こまめに掃除することも大切です。
 
・治療方法
花粉が飛び始める前や、症状が軽い内に治療を始める事が重要です。早めに治療をすることで、症状が軽くなります。
抗ヒスタミン薬、抗ロイコトリエン薬、点鼻薬、経口ステロイド薬など症状に応じて様々な薬を使用します。その他にもアレルゲン免疫療法などもありますので、医師と相談して下さい。
 
症状がありましたら、早めに病院に受診し相談しましょう。
 

急性中耳炎

2021.03.01

今回は急性中耳炎についてご紹介します。子どもがいる家庭では、一度は耳にしたことのある病気だと思います。

耳は外側から外耳、内耳、中耳と別れますが、急性中耳炎は、ウイルスや細菌によって中耳が炎症を起こした病態です。風邪やアレルギーの合併症としてもよくみられる疾患です。急性中耳炎は様々な年齢でかかる疾患ですが、中耳が未発達なため、3歳未満で多く見られます。治ってもまた直ぐに再発したり、何度もかかることもあります。
 
・症状
耳の痛み、耳垂れ、難聴、めまい、発熱、吐き気、嘔吐、下痢など
 
・原因菌
細菌、ウイルス
喉や鼻などの炎症が耳に及んで急性中耳炎が起きます。
近年、薬の効かない耐性菌が増えています。
 
・予防方法
インフルエンザ、肺炎球菌、インフルエンザ菌b型については予防接種があるので、予防接種をすることでリスクを下げる事が出来ます。
鼻水、鼻づまりはそのまませず、治療する事も大切です。鼻を強くかんだり、鼻水をすすらないようにしましょう。長引く風邪にも注意しましょう。
 
・治療方法
抗菌薬やアセトアミノフェンなどの痛み止めを使う事があります。大半は治療をしなくても回復します。必要に応じてアモキシシリンなどの抗菌薬を使用します。
急性中耳炎を繰り返す小児に対しては、手術で鼓膜に穴をあけて鼓膜チューブを鼓膜の穴に留置する鼓膜切開術を行うこともあります。これは中耳から液体が排出され、中耳の中と外の圧力を整えるためです。
 
・学校の登園、登校について
学校保健法では、明確な規定はありません。本人の状態によって判断されるべきと考えられています。かかりつけ医師と相談してください。 
 
小さな子どもで症状がありましたら、早めに病院に受診し相談しましょう。
 

坐薬の使い方

2021.02.01

今回は坐薬の使い方についてご紹介します。

坐薬も様々な種類の坐薬があります。発熱時や痛み止めとして使う坐薬、吐き気止めに使う坐薬、便秘時に使う坐薬などがあります。
 
熱さましの坐薬は、小児では一般的に38.5℃以上の時に使うことが多いです。それ以下で使う事もあります。頻繁に使過ぎないようにしましょう。副作用のリスクもあるので、用法、用量を正しく守ってください。1日3回まで、4~6時間は間隔をあけて使用してください。
 
坐薬を入れる際は、先端にちょっと水をつけてあげると、するっと入りやすくなります。肛門の奥まで坐薬を入れないと出てくることもあるので、しっかり奥まで挿入することが重要です。子供はムズムズして坐薬が出てきてしまいますので、入れた後は直ぐに手を放すのではなく、しばらくは押さえておいてください。
 
坐薬は体温で溶けて肛門から吸収されるように作られていますので、暑い所には置かないようにしましょう。冷蔵庫で保存しましょう。暑い所で坐薬が溶けてしまった場合は、使用しないようにしてください。
使用期限は長いですが、気になる方は薬局でもらう際に確認しておいてください。急な発熱の時に使えるように準備しておくことが大切です。
 
子供の体重によっては、1回1/2個、1回2/3個などの指示が出ますので、切ってから使用します。坐薬を切って使う場合は、カッターやはさみ、包丁で切って下さい。一般的には斜めに切り、上の坐薬だけ使用して、下は捨てる事になりますが、斜めに切りにくい場合は横に切ってもかまいません。切り方などは薬局で確認ください。熱さましの坐薬などは体重によって許容範囲があるので、おおよその目安で切って使用してかまいません。
 
坐薬を入れた後にすぐにウンチと一緒に出てしまった場合は、坐薬を入れて10分経っている場合は時間をあけて使用してください。10分以内、便で坐薬が確認できる場合につては、もう一度入れ直してかまいません。
 

坐薬によっては同時に使用できない事もあるので注意が必要です。熱さましの坐薬と、吐き気止めの坐薬は同時に使用すると、効果に影響があるので、30分はあけて使用しなくてはいけません。薬局で確認ください。

結核

2021.01.04

今回は結核についてご紹介します。一度は耳にしたことのある病気だと思います。

結核はエジプトのミイラからも痕跡が見つかるなど、大昔からある病気です。昭和26年に「結核予防法」が制定されてから、結核の死亡率順位は低下しています。しかし、大都市の一部で集団感染が相次いでいるので、注意が必要です。
 
症状
長引く咳、痰がでる、倦怠感
 
特徴
現在でも国内で年間15000人以上が感染しています。
痰がからむ咳が2週間以上続いている、微熱、倦怠感が2週間以上続いている場合は結核に感染している可能性があります。
 
病原体
結核菌
  
感染経路
結核の感染経路はほとんどが経気道性です。くしゃみや咳などの飛沫感染で感染します。
少量の結核菌が気道深く侵入し、肺胞内に達し、肺胞マクロファージ中で増殖をします。
 
予防方法
BCGワクチンが有効です。BCG接種は小児の結核性髄膜炎や栗粒結核の発病防止にきわめて有効であるが、成人の肺結核に対する発病予防効果は50%程度とされています。
 
治療方法
治療は化学療法が基本となります。標従的な化学療法では、最初の2ヶ月はイソニアジド+リファンピシン+、ピラジナミド、ストレプトマイシン、またはエタンブトールの4剤で治療し、その後の4か月間はイソニアジド+リファンピシンの2剤、またはイソニアジド+リファンピシン+エタンブトールの3剤で治療します。
 
学校の登園、登校について
学校保健安全法では、第2種の感染症に定められていますので、症状により学校医その他の医師においておそれがないと認めるまで出席停止となっています。 
 
小さな子どもで症状がありましたら、早めに病院に受診し相談しましょう。
 
(国立感染症研究所、厚生労働省より参照)
 

肺炎球菌感染症

2020.12.01

今回は肺炎球菌感染症についてご紹介します。一度は耳にしたことのある病気だと思います。

肺炎球菌感染症は肺炎球菌による感染症です。肺炎球菌はグラム陽性菌で、主要な呼吸器病原性菌の1つです。多くの小児は肺炎球菌を鼻咽頭に保菌し、しばしば中耳炎や肺炎を発症します。
肺炎球菌は小児、成人に肺炎、中耳炎、副鼻腔炎等の非侵襲性感染症を引き起こします。成人の市中発症肺炎の大半は菌血症を伴わない肺炎であり、その原因菌の約20%が肺炎球菌です。また、肺炎球菌は、ときには、髄膜炎や菌血症を伴う肺炎などの侵襲性肺炎球菌感染症を引き起こします。 
 
症状
発熱、咳、痰、息切れ
髄膜炎、敗血症、菌血症、肺炎、中耳炎など
  
細菌
肺炎球菌
 
潜伏期間
潜伏期間は不明です。
 
感染経路
くしゃみや咳などの飛沫感染です。
 
予防方法
手洗い、手指の消毒が重要です。感染者との濃厚な接触も控えましょう。タオルを併用するのも避けましょう。
 
ワクチンの接種が有効です。
 
23価肺炎球菌多糖体ワクチン
2才以上で肺炎球菌による重い疾患にかかる危険性が高い人と、65歳以上の高齢者が接種対象です。2014年10月から高齢者を対象とした肺炎球菌ワクチンが定期接種になりました。
 
13価肺炎球菌結合型ワクチン
2013年4月の予防接種法の改正に伴い、肺炎球菌(7価結合型)ワクチンは定期接種となり、同年11月より13価結合型が導入されました。
 
治療方法
抗菌薬が有効ですが、近年耐性菌も多く報告されています。
 
 
症状がありましたら、早めに病院に受診し相談しましょう。
 
(国立感染症研究所、東京都感染症情報センターより参照)
 

吸入薬

2020.11.02

今回は吸入薬についてご紹介します。
 
吸入薬は咳が止まらない時などに使用されることがあります。
近年では咳喘息、気管支喘息、慢性閉塞性肺疾患(COPD)などの呼吸器疾患で、吸入薬が主流となってきています。
 
吸入薬は微粒のお薬の粒子を口から吸入する事で、肺や気管支に薬を付着させ効果を発揮するお薬です。様々な形状の吸入薬が発売されていますが、吸入薬は少量の薬で効果があり、副作用が少ないのも特徴です。
 
・吸入薬の種類
吸入ステロイド(パルミコート、フルタイド、キュバール、オルベスコ)
気道の炎症をとり、気管支が狭くなるのを予防するお薬です。
β刺激薬(サルタノール、メプチン)
気管支を広げて呼吸を楽にします。
抗コリン剤(スピリーバ、エンクラッセ)
気管支が狭くならないようにし、息苦しくなるのを抑えるお薬です。
抗アレルギー剤(インタール)
アレルギー反応を抑えて喘息症状を抑えるお薬です。
 
現在は上記以外にお薬が2~3種類入っている吸入薬も発売されているので、症状に合わせて処方されます。
 
・吸入薬の使い方
①キャップをはずします。
初めて使う時に、空打ちが必要なものもあるのでご確認ください。
ガスタイプの吸入薬については使用前に振ってから使用してください。振らないとガスだけが出てきてしまうので、微粒のお薬の粒子が出てこないためです。
 
②強く吸入するために、息を吐き出します。
 
③吸入薬を軽く口にくわえて、ゆっくり長く強く吸い込みます。
ガスタイプの場合は吸入薬を軽く口でくわえて、押すと同時にゆっくり長く強く吸い込みます。
 
④吸いこんだらそのままの状態で5秒ほど息を止めます。すぐに息を吐いてしまうと、薬が吸着されないためです。
 
⑤吸入薬を口元から外し、ゆっくり息を吐きます。
 
⑥吸入薬によっては薬が口に残ると口の中にカビが生えるものもありますので、吸入後はうがいを行います。またうがいすることで、口腔内から薬が吸収されて全身性の副作用が出ることを予防できます。ガラガラうがい、クチュクチュうがいもしましょう。
吸入薬によってはうがいが必要ないものもありますので、確認ください。
 
小さなお子さんで吸入が難しい場合は、吸入補助機(エアロチャンバー)などを使用することがあります。使い方、洗浄方法など薬局で確認ください。
 
使い方が分からない場合は薬剤師に確認してください。
継続的に使っている方でもきちんと吸えてない方もいるので、時々薬局で使い方を確認してみてください。

ロタウイルスワクチン

2020.10.01

今回はロタウイルスのワクチンについてご紹介します。以前にも紹介したロタウイルスですが、2020年10月1日からワクチンが無料になりました。
          
ロタウイルスのワクチンは、ロタウイルスによる感染性胃腸炎の予防のため、赤ちゃんのための内服するワクチンです。
ロタウイルスのワクチンは「ロタリックス」「ロタテック」という2つのワクチンがあります。
 
ロタリックスは経口接種により生後6~24週の間に2回接種するワクチンで、ロタテックは経口接種により生後6~32週の間に3回接種するワクチンです。どちらのワクチンとも同等の効果が確認されています。
ロタウイルスのワクチンを接種することで、ロタウイルスに感染しない、もしくは重症化を抑えることができます。
 
ロタウイルスのワクチンは、今までは希望者だけが自己負担で接種していましたが、2~3万円ほどかかっていました。任意接種にかかる費用の高さが問題視されており、定期接種化を求める声が多く上がっていました。
 
2020年8月1日以降に生まれた0歳児は、予防接種法に基づく定期接種になり、接種費用が原則無料になります。2020年8月1日以前に生まれた子供については有料になりませんので、ご注意ください。
 
接種を希望される方は、お近くの小児科までご相談ください。
 
ロタウイルスは急性の胃腸炎を引き起こす感染症で、0歳~6歳頃である乳幼児期にかかりやすい病気です。5歳までにほとんどの子どもがかかる病気です。大人でもかかってしまう病気です。
 
感染力が強いので、わずかなウイルスでも感染します。重症化して入院が必要となることもあるので、注意が必要な病気です。
 
・症状
下痢、嘔吐、発熱、腹痛
 
・潜伏期間
2~4日とされていますので、注意が必要です。
 
・感染経路
人から人への糞口感染です。嘔吐物や排泄物には注意して下さい。接触感染や経口感染によっても感染します。感染力が強いウイルスです。
 
・予防方法
手洗いやうがいが重要です。感染者との濃厚な接触も控えましょう。アルコール消毒や、高温にも抵抗があります。次亜塩素酸ナトリウムの消毒剤が有効です。
 
・合併症
脱水症、腎不全、ロタウイルス脳炎・脳症などがある。
 
・治療方法
特効薬はないので、症状を和らげる薬が使われます。
下痢、脱水、嘔吐に対する治療を行うので、点滴、経口補液、整腸剤が使用される。
  
小さな子どもで症状がありましたら、早めに病院に受診し相談しましょう。
 
 その他に気になることがありましたら、薬剤師にご相談ください。
 
(国立感染症研究所より参照)  
 
 

お薬手帳

2020.09.01

今回はお薬手帳についてご紹介します。
近年では全国的に医療機関でも使われているので、よくご存じの方も多いと思います。
 
お薬手帳は薬局や病院で薬をもらう際に発行してもらう手帳で、持参すると処方されたお薬の内容のシールを貼ってもらえますので、過去に服用しているお薬や他でもらっている薬との相互作用を確認することができます。
お薬手帳には最初の記入欄に備考欄もあり、患者さまの既往歴やアレルギー、副作用歴などを記入できるので、お薬をもらう際に確認してもらえます。病院、クリニック、歯科医、薬局などで提示してください。全国どこの医療機関でも使用できます。
 
お薬手帳は薬局から無料でもらえることがほとんどですが、自身で好きな手帳を用意してもかまいません。また薬局でシールを貼ってもらう以外にも自分で病状など記入するなど、様々な活用方法があります。近年ではスマートフォンが普及しているので、お薬手帳アプリを活用する方も多くなっています。当薬局でも電子お薬手帳に対応していますので、是非提示ください。
 
お薬手帳は東日本大震災の際に大変重宝されました。震災で様々なものが使えなくなる中、お薬手帳を持っていた方には、今まで飲んでいた薬がすぐに把握できたため、お薬を早めに渡すことができました。このように災害時にも使えるので、現在ではお薬手帳が見直されて全国的に普及するように国も力を入れています。
 
様々な医療機関にかかることがあっても、カルテの保存期間は5年と定められており、5年以上は病院で過去のデータが保存されているとは限りません。そのため5年以上前の病歴などについては、ご自身で情報を管理しなければなりません。
 
ちなみに医療用医薬品の数を知っているでしょうか。日本での医療用医薬品の数は2万件以上とも言われていますので、その中から患者様が日頃飲んでいる薬を確認するのはとても難しいのです。
 
お薬手帳が1冊あれば、記録をさかのぼることもでき、診察もきめ細やかにできると思います。長い時間が経つと誰でも忘れてしまうので、いつ、どこで、どんな病状で、どんなお薬を服用したかといったことも、お薬手帳を活用してご自身で把握することが大切です。
また、現在の保険点数ではお薬手帳を持参する方には安くなるように設定されていますので、是非活用下さい。
 
健康食品や、一般医薬品についても服用中であれば記載するようにしましょう。
 
他社のお薬手帳や、他社の電子お薬手帳でも対応できますので、窓口でご相談ください。

その他に気になることがありましたら、薬剤師にご相談ください。

医薬品副作用救済制度

2020.08.01

今回は、医薬品副作用救済制度についてご紹介したいと思います。
最近、病院や薬局でポスターなどが貼られているのを見たことがあるのではないでしょうか。きちんと見ていない方も多いと思いますので、ご紹介したいと思います。
 
医薬品は10年以上の年月をかけて、効能、効果、副作用など様々なことを調べ厚生労働大臣の承認を受けて発売されます。そのため安全性は十分に高く、安心して服用できるお薬です。しかしながら、医薬品についてはどの薬においても、主とする効能以外に副作用が出ることがどうしてもあります。
 
独立行政法人の医薬品医療機器総合機構(PMDA)は医薬品を服用した時に起きた副作用を救済する公的な制度「医薬品副作用救済制度」を設けています。副作用のため入院などになった場合は医薬品副作用救済制度によって医療費や年金などの給付を行います。
 
医薬品副作用救済制度では病院や薬局で買ったお薬を適正に使用した場合に使える公的制度なので、人の薬を飲んだり、自分勝手に薬を飲んだ場合には使えないのでご注意ください。お薬は用法を守って正しく服用することが大切です。
 
医薬品副作用救済制度では本人またはご家族が直接、医薬品医療機器総合機構(PMDA)に連絡して請求します。その場合、医師の診断書が必要です。
書類を提出後に審議されて、医薬品医療機器総合機構(PMDA)から支給されます。支給額は種類によって決められています。お薬によっては対象外であったり、請求期間もあるので注意が必要です。
 
その他、気になることがありましたら、医薬品医療機器総合機構(PMDA)に直接電話してご確認ください。
いざという時のために、ホームページを確認してみてください。
 
副作用が出た際、まずは主治医や薬剤師にご相談して下さい。
 
(医薬品医療機器総合機構(PMDA)参照)

ジェネリック医薬品

2020.07.01

今回はジェネリック医薬品についてご紹介します。近年、多くのメディアに取り上げられて、一般的に知られるようになってきましたが、きちんと理解している人は少ないのではないでしょうか。
 
ジェネリック医薬品は医療用医薬品の中で同じ有効成分で効能効果が同じお薬で、薬の製造メーカーの異なる医薬品です。
 
医療用医薬品を製造するには10年以上の歳月と100億円以上の費用がかかると言われます。このように最初に開発して発売する医薬品を先発医薬品と言います。先発医薬品メーカーは多大な費用がかかるため、先発医薬品は開発費用がかさみ、値段も高くなってしまいます。
ジェネリック医薬品はこのような先発医薬品の特許が切れた後に開発し発売するため、開発期間も短く、コストも低く抑えられています。そのため値段が安くなります。このように後から発売する医薬品をジェネリック医薬品(後発医薬品)と呼びます。
 
ジェネリック医薬品は国の厳しい検査を受けて発売されていますので、先発医薬品と同じように安全であり、有効性も先発医薬品と変わらないことが証明されています。有効成分、効能効果も同じですが、添加物については多少異なります。添加物とは薬を製造する過程において、有効成分以外に必要となるものを言います。
しかしながら、このような添加物も、原薬、製法もまったく同じジェネリック医薬品も近年発売されています。このようなジェネリック医薬品をオーソライズド・ジェネリック(AG)と言います。オーソライズド・ジェネリックの発売のため、先発医薬品と後発医薬品の差はなくなっています。
 
ジェネリック医薬品については何より値段が安いことが挙げられます。
現在、国の医療費は40兆円を超えており、財政を圧迫しているので、ジェネリック医薬品への変更を国が推進しています。日本ではジェネリック医薬品に変更している割合は60%ほどですが、アメリカでは90%以上の人がジェネリック医薬品を使うようになっていて、ジェネリック医薬品を使うことも世界標準となっています。
定期で飲むもので値段が高いお薬ついては特に、患者様にとってはかなり負担です。是非一度、薬局で相談して下さい。かなりやすくなる場合もあります。
 
また、ジェネリック医薬品に変更する事でもしも副作用が現れたら、国の制度である「医薬品副作用被害救済制度」で救済してくれますので安心です。
 
医療用医薬品ではジェネリック医薬品が多数発売されていますが、ジェネリック医薬品が発売されていないものもありますので、変更できないものもあります。
 
ハープ薬局では、ジェネリック医薬品について、製造メーカーや流通、使いやすさなどを考慮して、できるだけ患者さまに合ったお薬を選定してます。
気になる方は一度、薬局でご相談ください。

(厚生労働相ホームページ参照)


クドア食中毒

2020.06.01

今回はクドア食中毒についてご紹介します。あまり聞きなれない病気だと思いますが、近年問題になっている病気です。

クドア食中毒はヒラメによる食中毒です。
クドアはヒラメに寄生するクドア属の寄生虫で、魚の筋肉に寄生する粘液胞子虫です。クドアの生態はまだよく判っていませんが、人などの哺乳類には寄生しないことがわかっています。クドアは人の体内では成育はできません。

 クドア食中毒はヒラメによるものが多く、ヒラメのお刺身などで引き起こされます。

・症状
下痢。嘔吐。発熱。倦怠感。食後数時間程度で症状が出ます。予後は良好です。
家族などへの二次感染は認められていません。
 
・特徴
平成28年は22件・患者数259人、平成29年は12件・患者数126人、平成30年は14件・患者数155人の発生が見つかっています。 
クドアが寄生している食べ物を食べたからといって、必ず食中毒を起こすとは限りません。
 
・原因虫
Kudoa septempuncatata
  
・感染経路
ヒラメを十分に加熱せずに食することにより、2時間~20時間で症状が出ます。
 
・予防方法
75℃で5分以上 の加熱マイナス20℃で4時間以上の冷凍でクドアは病原性を失います。
冷凍するか、加熱することでクドア食中毒を防ぐことができます。
ヒラメの養殖場での適切な管理によって、クドアがヒラメに寄生することが減ってきているので、食中毒の数は減ってきています。
 
・治療方法
効果のある治療薬はないので、対症療法が行われます。
 
ヒラメの調理には十分に注意し、症状がありましたら早めに病院に受診し相談しましょう。
 
(厚生労働省より参照)
 

インフルエンザの種類

2020.05.01

今回はインフルエンザについてご紹介します。毎年流行しているので、ご存知の方も多いかと思います。

インフルエンザウイルスには様々な種類がありますが、大きく分けて3つ(A型、B型、C型)に分けられます。
今回は代表的なものを紹介します。毎年流行しているのは、主にA型インフルエンザとB型インフルエンザです。
 
A型インフルエンザ
A型インフルエンザウイルスは、発熱、悪寒、喉の痛みなど、比較的症状が強いと言われています。A型インフルエンザは変異しやすいので、免疫機能が機能しにくく、世界的に流行しやすい型です。変異を起こしやすいので、A型インフルエンザウイルスは100種類以上あると言われ、毎年流行する型が異なります。
 
これまでに世界的に大流行したA型インフルエンザウイルスは以下のものがあります。
1918年 スペインかぜA/HN1)
患者数5億人、死亡者数4000万人と言われています。
1957年 アジアかぜA/HN2)
1968年 香港型A/HN2)
1977年 ソ連型A/HN1)
 
 
B型インフルエンザ
B型インフルエンザウイルスは、近年において毎年流行していますが、A型インフルエンザウイルスのように変異しやすくはないので、大きな流行はしにくいと考えられています。
A型インフルエンザは冬の前半、B型インフルエンザは冬の後半に流行る傾向がありますので、2つともかかることもあります。
 
C型インフルエンザ
C型インフルエンザは免疫を獲得しやすく、より変異しにくい型なので、かかっても軽症になりやすい型と言われています。
 
 
・鳥インフルエンザ
鳥類に感染するA型インフルエンザウイルスのことを言います。鳥インフルエンザは通常は人に感染することはありませんが、鳥類との濃厚接触によって感染すると言われています。鳥インフルエンザは新型インフルエンザではありません。現在、日本では感染者は確認されていません。
 
 
・新型インフルエンザ
鳥インフルエンザや豚インフルエンザが遺伝子変異し、人から人へ感染することができるようになった、新たなインフルエンザウイルスのことを言います。ほとんどの人が新型インフルエンザに対して免疫を持たないので、世界的に大流行する可能性があります。
 

インフルエンザの薬

2020.04.01

今回はインフルエンザの薬についてご紹介します。毎年流行しているので、ご存知の方も多いかと思います。

インフルエンザにかかると、ウイルスの増殖を抑える抗インフルエンザ薬が使われます。

通常、インフルエンザウイルスが増殖し過ぎる前に使うので、発熱後2日以内に使用します。抗インフルエンザ薬を使うことで、発熱期間を24時間ぐらい短縮する効果があります。
インフルエンザにかかった時には、抗インフルエンザ薬の種類や服用の有無にかかわらず、異常行動が報告されているので、注意が必要です。小児・未成年者がインフルエンザにかかった時は、少なくとも治療開始後2日間は小児・未成年者を1人にしないでください。
抗インフルエンザ薬は以下のものがありますので、参照ください。
 
タミフルドライシロップ、タミフルカプセル
タミフルには散剤とカプセルがあります。1日2回、5日間の服用で治療します。生後2週目の新生児から使用できます。
10代の子供でも使用できるようになりました。
タミフルドライシロップは苦味が強いので、子供に飲ませる場合は、イチゴヨーグルト、チョコアイス、ココア、オレンジジュース、スポーツドリンク、服薬補助ゼリーなどを使った方が良いです。
ジェネリック医薬品も発売されていますので、医療費を抑えることができます。
 
リレンザ
吸入剤なので吸うことが難しい人には使用できませんが、苦味を感じにくく使用できることが利点です。1日2回、5日間の吸入で治療します。成人も子供も同じ量を使用します。
ジェネリック医薬品は発売されていません。
 
イナビル吸入粉末剤
吸入剤なので吸うことが難しい人には使用できませんが、苦味を感じにくく使用できることが利点です。また、1度だけの吸入で治療できるのも利点です。吸入量は10歳以上で4吸入、10歳未満で2吸入します。
ジェネリック医薬品は発売されていません。
 
ゾフルーザ錠、ゾフルーザ顆粒
錠剤と顆粒が発売されていますので、苦味を感じることなく服用できる点が利点です。
また、1度だけの服用で治療できるのも利点です。年齢と体重により服用量が異なります。
ジェネリック医薬品は発売されていません。
 
ラピアクタ点滴静注液バック
注射薬なので、病院内で使用されます。吸入や服用できない場合や、重症度に応じて使用されます。
ジェネリック医薬品は発売されていません。
 
 
処方については、近隣の医院、クリニックで医師と相談ください。

重症熱性血小板減少症候群(SFTS)

2020.03.01

今回は重症熱性血小板減少症候群についてご紹介します。あまり聞きなれない病気ですが、近年問題になっている病気です。

重症熱性血小板減少症候群(SFTS)は中国の研究者によって発表されたダニによって媒介される新しいウイルス感染症です。
2019年はSFTSの国内報告数が100件を超えており、過去最高の報告数となっています。
日本、中国、韓国での患者が発生しています。ウイルスの遺伝子型から、日本で発見されたSETSウイルスは中国で発見されたものとは異なっているので、日本国内のSFTSウイルスだと考えられています。
 
・症状
発熱、嘔吐、腹痛、下痢、下血、筋肉痛、神経症状、出血症状など。死亡例も出ています。
  
・ウイルス
ブニヤウイルス科フレボウイルス属の重症熱性血小板減少症候群(SFTS)ウイルス
 日本にいる複数のマダニからSFTSウイルスが検出されています。
 
・潜伏期間
6日から2週間の潜伏期間があります。
 
・感染経路
SFTSウイルスを持っているマダニに刺されることで感染します。
 SFTSウイルスに感染して発症している、野生動物、犬、猫などの動物の血液や体液に直接ふれることで感染する可能性もあります。
 
・予防方法
マダニが生息する草の茂っている場所では、肌の露出を避け、長袖、長ズボンでいる必要があります。
動物との過剰な触れ合いは避け、動物に触った場合は必ず手を洗うようにしてください。
 
・治療方法
特効薬はないので、症状を和らげる薬が使われます。
ウイルス検査をして診断されます。
 
症状がありましたら、早めに病院に受診し相談しましょう。
 
(厚生労働省より参照)