Columnコラム
溶連菌感染症
2019.04.02
今回は溶連菌感染症についてご紹介します。子どもがいる家庭では、一度は耳にしたことのある病気だと思います。
春にかけて流行しやすい感染症として、溶連菌感染症があります。小児に多い感染症ですが、大人でもうつる可能性があります。
・症状
発熱、咽頭痛、全身倦怠感、嘔吐などがあります。額と頬が紅潮し、口の周りのみ蒼白にみえることが特徴的です。
・ウイルス
A群溶血性レンサ球菌が原因菌です。
・潜伏期間
2~5日あるので、感染を拡大させないようにしましょう。
・感染経路
くしゃみや咳などの飛沫感染と、皮膚や粘膜の直接的な接触による接触感染です。
・合併症
まれに肺炎、髄膜炎、肺血症、リウマチ熱、急性糸球体腎炎を合併することもあります。
・予防方法
手洗い、手指の消毒、うがい、マスクなどの咳エチケットが重要です。感染者との濃厚な接触も控えましょう。
・治療方法
治療法として、抗生剤が10日間投与されます。
ペニシリン系薬剤が第一選択となります。エリスロマイシン、セフェム系が使われることもあります。
・学校の登園、登校について
学校保健法では、明確な規定はありません。感染の恐れがなくなるまでは、出席停止になります。かかりつけ医師と相談してください。
小さな子どもで症状がありましたら、早めに病院に受診し相談しましょう。
(国立感染症研究所より参照)
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