Columnコラム

医療事務実習生

2023.07.15

8月よりハープ薬局おもろまち駅前店で、医療事務さんの実習生の受け入れを行います。
現場で様々なことを学習して、今後にいかしてもらいたいです。
良い経験になれるように、協力していきたいと思います。

乳幼児のお薬の飲ませ方

2023.07.01

今回は、乳幼児のお薬の飲ませ方についてご紹介します。
 
粉薬などは、小さなお子さんに飲ませるのが難しいこともあると思いますので、ご紹介します。
 
子どもはそもそも、味を感じる舌の味蕾と呼ばれる部分が大人よりも発達しているので、味についてとても敏感です。味蕾は味をつかさどるセンサーの役割をしており、子どもの方が大人よりも味蕾の数が多くあります。そのため、大人と味の感じ方が異なりますので、工夫して飲ませなければなりません。
また、子どもは親の様子もちゃんと見ていますので、お薬を飲ませる時の対応にも注意が必要です。普段と違う母親の振る舞いなどを感じて、拒否反応を起こすこともあるので、できるだけ自然な対応を心掛けてください。
 
・粉薬の飲ませ方
例1
粉薬に少量のお水を垂らして、練り混ぜます。ペースト状になったところで、赤ちゃんの口の中の頬の裏のあたりにくっつけます。舌につけてしまうと苦味を感じやすいので頬の裏に付けるようにしましょう。その後に水分を摂らせてあげると、粉薬が飲めます。
 
例2
粉薬を水などに溶かして、スポイトや哺乳瓶のふた等で少しずつ飲ませます。
離乳食などが始まっている場合は、好きな食べ物や好きなジュースなどに混ぜて飲ませてもかまいません。冷たいものの方が味を感じにくいので、できれば冷たいものの方が好ましいです。混ぜるものと薬の種類によっては、逆に苦味などを感じやすくなるものもあるので、薬局で薬剤師に確認してください。
服薬補助ゼリーやヨーグルト、アイスなどは比較的飲みやすくなるものが多いので試してみても良いと思います。
 
・混ぜてはいけないもの
粉薬などはミルクには混ぜないようにしてください。ミルク嫌いになると、乳児の場合は後からとても苦労することもあります。
ハチミツは乳児ボツリヌス症を発症することもあるので、1歳未満には使用しないでください。
 
・シロップの飲ませ方
シロップは沈澱することもありますので、飲ませる前には軽く振ってから飲ませてください。振りすぎると泡立ってしまって、きちんと計量できないので注意ください。計量カップで測るか、スプーンやスポイトを使って飲ませてください。シロップは甘いので、子供にとっては甘すぎるかもしれません。飲ませた後に水などを飲ませてあげてください。
シロップは雑菌が繁殖しやすいので、基本的に冷蔵庫で保存して下さい。スポイトや計量カップは洗って清潔にするようにしてください。
 
・保存期間
薬局で作られるお薬は保存期間があまり長くはありませんので、お薬をもらう際に確認下さい。シロップは粉薬よりも保存期間が短いので、注意して下さい。
 
その他に気になること、聞きたいことなどがありましたら、薬剤師にお気軽にご相談ください。

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