Columnコラム

吸入薬

2020.11.02

今回は吸入薬についてご紹介します。
 
吸入薬は咳が止まらない時などに使用されることがあります。
近年では咳喘息、気管支喘息、慢性閉塞性肺疾患(COPD)などの呼吸器疾患で、吸入薬が主流となってきています。
 
吸入薬は微粒のお薬の粒子を口から吸入する事で、肺や気管支に薬を付着させ効果を発揮するお薬です。様々な形状の吸入薬が発売されていますが、吸入薬は少量の薬で効果があり、副作用が少ないのも特徴です。
 
・吸入薬の種類
吸入ステロイド(パルミコート、フルタイド、キュバール、オルベスコ)
気道の炎症をとり、気管支が狭くなるのを予防するお薬です。
β刺激薬(サルタノール、メプチン)
気管支を広げて呼吸を楽にします。
抗コリン剤(スピリーバ、エンクラッセ)
気管支が狭くならないようにし、息苦しくなるのを抑えるお薬です。
抗アレルギー剤(インタール)
アレルギー反応を抑えて喘息症状を抑えるお薬です。
 
現在は上記以外にお薬が2~3種類入っている吸入薬も発売されているので、症状に合わせて処方されます。
 
・吸入薬の使い方
①キャップをはずします。
初めて使う時に、空打ちが必要なものもあるのでご確認ください。
ガスタイプの吸入薬については使用前に振ってから使用してください。振らないとガスだけが出てきてしまうので、微粒のお薬の粒子が出てこないためです。
 
②強く吸入するために、息を吐き出します。
 
③吸入薬を軽く口にくわえて、ゆっくり長く強く吸い込みます。
ガスタイプの場合は吸入薬を軽く口でくわえて、押すと同時にゆっくり長く強く吸い込みます。
 
④吸いこんだらそのままの状態で5秒ほど息を止めます。すぐに息を吐いてしまうと、薬が吸着されないためです。
 
⑤吸入薬を口元から外し、ゆっくり息を吐きます。
 
⑥吸入薬によっては薬が口に残ると口の中にカビが生えるものもありますので、吸入後はうがいを行います。またうがいすることで、口腔内から薬が吸収されて全身性の副作用が出ることを予防できます。ガラガラうがい、クチュクチュうがいもしましょう。
吸入薬によってはうがいが必要ないものもありますので、確認ください。
 
小さなお子さんで吸入が難しい場合は、吸入補助機(エアロチャンバー)などを使用することがあります。使い方、洗浄方法など薬局で確認ください。
 
使い方が分からない場合は薬剤師に確認してください。
継続的に使っている方でもきちんと吸えてない方もいるので、時々薬局で使い方を確認してみてください。

歯の健康月間

2020.11.01

11月は沖縄県の歯の健康月間です。

歯も定期的な検診が必要なので、この機会に歯の検診されてはいかがでしょうか。

その他、気になることがありましたら、お気軽に薬剤師にご相談ください。