Columnコラム

漢方薬の飲み方

2024.03.01

今回は漢方薬の飲み方についてご紹介します。
 
・漢方薬とは
漢方薬は中国から伝わって、日本で発展してきた伝統医学です。
様々な生薬を調合して作られていて、何千年も前から人々の治療に多く使われてきました。
漢方薬にはたくさんの種類がありますが、医療用医薬品として使われているのはその一部です。体質改善やまだ病気になっていないものについて治療するなど、様々な治療方法がありますので、現在ではその効果が見直されてきています。
 
・漢方薬の飲み方
漢方薬は色々な生薬を調合して、元来お茶のように煎じて服用していました。食間や食前などの空腹時に服用するのが、昔ながらの飲み方です。
現在の医療用に使われている漢方薬は、インスタントコーヒーのように乾燥させて粉末にされているものがほとんどです。そのため、お湯に溶かすとお茶のように飲めます。
漢方薬の粉末は水には少し溶けにくく、お湯にはすぐに溶けます。
 
できればお湯に溶かして空腹時に服用してほしいですが、お湯に溶かして食前に服用するのが難しければ、食後に服用したり、そのまま溶かさずに水で服用してもかまいません。食前に服用することは忘れることが多いので、食後に服用する患者さんが多くいらっしゃいます。
 
漢方薬によっては特異な味がありますので、飲みにくいという方もいます。
先に水を口に含んだ状態で、漢方薬を後から口入れて服用すると、薬が直接舌に触れにくいので味が抑えられます。
また、市販で売られているオブラートを使って漢方薬を飲むことでも苦味が抑えられるのでお勧めです。量が多い場合は小分けにして、オブラートに包んで服用してください。
 
その他にも、らくらく服薬ゼリーや、お好きなジュースや飲み物などと一緒に服用してもかまいません。麦茶と一緒に服用することで味を抑えられることもあります。
 
黒糖やココアと混ぜて飲むと、甘くなって飲みやすくなることもあるので試してみてください。小さなお子さんに飲ませる場合にはお勧めです。
 
最近では、種類は少ないですが錠剤タイプの漢方薬も一部発売されていますので、気になる方は病院もしくは薬局でご相談ください。
 
・漢方薬の保管方法
漢方薬は湿気に弱いので、湿気の多いところでの保存は控えてください。特に薬局製剤で漢方薬を分包している場合は、より湿気に弱いのでチャック袋などに入れて、冷蔵庫で保存して下さい。
 
 
漢方薬で何か分からないことがありましたら、薬剤師に気軽にご相談ください。

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