2020.01.04
今回はおたふくかぜについて、ご紹介します。子どもがいる家庭では、一度は耳にしたことのある病気だと思います。
おたふくかぜ(流行性耳下腺炎)は片側あるいは両側の唾液腺の腫れを特徴とするウイルス感染症です。通常1~2週間で治ります。最も多い合併症は髄膜炎で、その他に髄膜脳炎、睾丸炎、卵巣炎、難聴、膵炎などがあります。
・症状
発熱、耳下腺の腫れ、頭痛、倦怠感、食欲低下など
・特徴
基本的には軽症です。2~3週間の潜伏期間を経て、唾液腺の腫れ、痛み、嚥下痛、発熱がみられ、1~2週間で軽快します。通常、腫れは48時間以内にピークがみられます。
医療機関で抗体検査でかかっているか調べることができます。
・ウイルス
ムンプスウイルス
・潜伏期間
18日前後あるので、感染を拡大させないようにしましょう。
・感染経路
くしゃみや咳などの飛沫感染と、皮膚や粘膜の直接的な接触による接触感染です。
・予防方法
手洗い、手指の消毒、うがい、マスクなどの咳エチケットが重要です。感染者との濃厚な接触も控えましょう。
予防方法としてワクチンがあります。
・治療方法
特効薬はないので、症状を和らげる薬が使われます。
発熱や痛みにアセトアミノフェンが使われることがあります。脱水を起こすこともあるので、注意してください。
・学校の登園、登校について
学校保健安全法では、第2種の感染症に定められているので、耳下腺、顎下腺または舌下腺の腫れが出て痕5日経過しかつ全身状態が良好になるまでは出席停止となっています。
家族や身近な人が感染の疑いがある場合は、出席停止となります。
かかりつけ医師と相談してください。
小さな子どもで症状がありましたら、早めに病院に受診し相談しましょう。
(国立感染症研究所より参照)