Columnコラム

プール熱

2019.09.03

今回はプール熱についてご紹介します。子どもがいる家庭では、一度は耳にしたことのある病気だと思います。

プール熱(咽頭結膜熱)は、数種類のアデノウイルスによって起こる小児の急性ウイルス性感染症です。
プールでは汚染した水によって感染することもあります。塩素濃度の管理が不十分な場合に感染することがあります。
 
症状
発熱、頭痛、結膜充血、眼痛、喉の痛み、倦怠感、食欲不振など
 
特徴
夏に流行しますが、他の時期でもみられる疾患です。
病院で簡単に検査することができます。
 
ウイルス
アデノウイルスの3型。
 
潜伏期間
5~7日あるので、感染を拡大させないようにしましょう。
 
感染経路
くしゃみや咳などの飛沫感染と、皮膚や粘膜の直接的な接触による接触感染です。
回復後もウイルスは長期にわたって便などで排出されるので注意が必要です。
 
予防方法
手洗い、手指の消毒、うがい、マスクなどの咳エチケットが重要です。感染者との濃厚な接触も控えましょう。プールの後はシャワーできちんと洗い流し、眼も洗い、うがいもしましょう。タオルを併用するのも避けましょう。
 
治療方法
特効薬はないので、症状を和らげる薬が使われます。
発熱にアセトアミノフェンが使われることがあります。脱水を起こすこともあるので、注意してください。
 
学校の登園、登校について
学校保健法では、咽頭結膜熱は症状が消失して2日経過するまでは、出席停止になっています。かかりつけ医師と相談してください。
 
 
小さな子どもで症状がありましたら、早めに病院に受診し相談しましょう。
 
(国立感染症研究所より参照)
 

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