Columnコラム

腸内フローラ

2021.09.01

今回は腸内フローラについてご紹介させていただきます。
皆さんも腸内フローラという言葉を聞いたことがあるのではないでしょうか。
 
お花畑のことを英語でfloraと言いますが、人の腸の中には約100兆個1000種類の様々な細菌が生息しており、腸の中を覗いてみるとお花畑のように見えることから「腸内フローラ」と呼ばれています。
 
腸の中には大きく分けて3つの細菌がいます。善玉菌、悪玉菌、日和見菌がいます。
善玉菌はその名前の通り、体に良い働きをする菌で、悪玉菌はその名前の通り、体に悪い働きをする菌です。日和見菌はそのどちらでもない菌で、善玉菌が多くなれば善玉菌の味方を、悪玉菌が多くなれば悪玉菌の味方をします。
善玉菌と悪玉菌と日和見菌の割合は、2割:1割:7割が良いと言われています。
 
腸内細菌によって、私たちは消化できないものを消化してもらい、吸収することもできます。
また腸内細菌が、免疫機能を向上させてくれるので大切な役割をもっています。
 
その他にも、腸内細菌が悪くなると肌の調子が悪くなったり、便秘、下痢、アレルギー症状を引き起こしたりするとも言われています。
腸内細菌によっては太りやすい体質であったり、痩せやすい体質だったりなど、体質が変わることもあります。
また最近の研究では、腸内細菌の状態で脳にも影響があると考えられています。腸内細菌が崩れると自律神経に悪影響を及ぼします。
 
近年、様々な分野で腸内フローラが見直され、腸内の状態が重要だということが分かっています。皆さんもこの機会に腸内細菌に良い健康習慣を取り入れましょう。
 
・腸にとって良いこと
納豆やヨーグルト、味噌などの発酵食品を取ると善玉菌が増えます。
疲れやストレスと溜めないこと、睡眠をしっかりとることも良いことです。
善玉菌の食べ物であるオリゴ糖や食物繊維の多い、野菜、根菜、キノコ類、果物などを取ることも大切です。
整腸剤を使用すること良いことです。
 
・腸にとって悪いこと
肉中心の生活をすると悪玉菌が増えてしまいます。
ストレスがかかると腸内細菌のバランスが崩れます。
抗生物質などを使用すると腸内細菌のバランスが崩れます。
加工食品、食品添加物、ファーストフードなども腸内環境に悪いと言われています。
高齢になると悪玉菌が増えていくと言われています。
 
 
腸内フローラはとても崩れやすいので、皆さんも普段の食生活を見直し、腸内フローラを整えて健康で元気な体を作るように心がけましょう。
 
その他、気になることがありましたら、お気軽に薬剤師にご相談ください。