Columnコラム

子どものワクチン接種

2021.08.02

今回は子どものワクチン接種についてご紹介します。
生まれたての赤ちゃんは母親から免疫をもらいますが、数カ月すると免疫力も落ちてしまい、抵抗力の弱い状態になってしまいます。
そのため、ワクチン接種を早めに行うことによって、免疫力を獲得して健康に育つように手助けする必要があるのです。
妊娠中、もしくはこれから子供が生まれる人は一度、ワクチンスケジュールを確認して、ワクチンの知識を広げましょう。
 
・定期接種と任意接種
ワクチンには自治体によって多少異なりますが、定期接種と任意接種があります。
定期接種は接種期間内に受ければ基本的に無料で受けれるワクチンです。
任意接種は有料で任意で受けれるワクチンです。
 
・不活性化ワクチンと生ワクチン
不活性化ワクチンはウイルスや細菌の感染力を失わせたものを使って作られるワクチンです。生ワクチンよりも免疫獲得が弱いので、何度か接種をしないといけません。
生ワクチンはウイルスや細菌の感染力を弱めたもので作られるワクチンです。弱らせたワウイルスや細菌によって免疫を獲得するので、ワクチンを受ける回数も少なくて済みます。
 
・B型肝炎ワクチン
B型肝炎を予防するワクチンで、不活性化ワクチンが使用されます。
定期接種で行われ、1歳までに3回、皮下注射で接種します。
 
・ロタウイルスワクチン
ロタウイルスを予防するワクチンで、経口の生ワクチンが使用されます。
定期接種で行われ、ワクチンによって接種回数が異なりますが、2~3回接種します。
 
・ヒブワクチン
インフルエンザ菌b型を予防するワクチンで、不活性化ワクチンが使用されます。
定期接種で行われ、5歳までに4回、皮下注射で接種します。
 
・小児用肺炎球菌ワクチン
肺炎球菌を予防するワクチンで、不活性化ワクチンが使用されます。
定期接種で行われ、5歳までに4回、皮下注射で接種します。
 
・三種混合、四種混合、ポリオワクチン
百日咳、ジフテリア、破傷風、ポリオを予防するワクチンで、定期接種で不活性化ワクチンが使用されます。
 
・BCGワクチン
結核を予防するワクチンで、生ワクチンが使用されます。
定期接種で行われ、1歳未満までに1回、経皮スタンプで接種します。
 
・MRワクチン
麻疹、風疹を予防するワクチンで、生ワクチンが使用されます。
定期接種で行われ、1歳から2歳未満までに1回目、5歳から7歳未満までに2回目、皮下注射で接種します。
 
・水痘ワクチン
水疱瘡を予防するワクチンで、生ワクチンが使用されます。
定期接種で行われ、3歳までに2回、皮下注射で接種します。
 
・日本脳炎ワクチン
日本脳炎を予防するワクチンで、不活性化ワクチンが使用されます。
定期接種で行われ、皮下注射で4回接種します。
 
 
その他にも、おたふくかぜワクチン、インフルエンザワクチン、髄膜炎菌ワクチンなどは任意接種でありますので、かかりつけの小児科医師にご相談ください。
 

その他、わからないことがありましたら、お気軽に薬剤師にご相談ください。