Columnコラム

好酸球性副鼻腔炎

2021.11.01

今回は好酸球性副鼻腔炎についてご紹介します。あまり聞きなれない病気だと思います。

副鼻腔は、鼻の周りにある空洞であり、鼻の中と繋がっています。
副鼻腔炎は、ウイルスや細菌、アレルギーなどにより副鼻腔や鼻の粘膜が炎症を起こす病気です。副鼻腔が腫れて鼻の換気が出来なくなると、副鼻腔の中で細菌が増殖して炎症がひどくなり、ますます悪化してしまうのが副鼻腔炎です。
鼻水や、鼻づまり、頭痛、咳、臭いが分からないなどの症状が現れます。
 治療には3~6ヶ月かかることもあるので、継続して治療することが重要です。
 好酸球性副鼻腔炎は、副鼻腔の粘膜や鼻茸・鼻ポリープに好酸球浸潤を繰り返す慢性副鼻腔炎です。
 
・症状
鼻水、頑固な鼻づまり、頭痛、咳、痰、臭いが分からない、目の奥や頬が痛いなど
 鼻の鼻腔内に鼻ポリープができます。早期から嗅覚障害が現れます。
 
・特徴
好酸球性副鼻腔炎は喘息を持っている人に多く見られます。年齢は40代が多いと言われています。
日本には100万人~200万人いる慢性副鼻腔炎の患者のうち、20万人が好酸球性副鼻腔炎と言われています。
 
・原因
はっきりした原因は分かっていません。
 
・予防
家族に副鼻腔炎の人がいると、細菌がうつる可能性がありますので注意が必要です。
手洗い、うがい、マスクの着用が重要です。
鼻水、鼻づまりはそのまませず、治療することも大切です。
長引く風邪にも注意しましょう。
 
・治療方法
鼻水を吸引、鼻の洗浄し細菌量を減らす処置があります。
抗菌薬、ステロイド、鼻腔に溜まった分泌物を排出する薬などで薬物治療を行います。
マクロライド系抗生剤を少量で長期間服用することもあります。
効果が無い場合や、重症の場合には手術療法を検討します。 
その他に検査では、X腺やCT検査を行うこともあります。鼻の中をみるために内視鏡検査もあります。
治らない病気なので、悪化させないように治療を続けることが重要です。
 
症状がありましたら、早めに病院に受診し相談しましょう。