Columnコラム

坐薬の使い方

2021.02.01

今回は坐薬の使い方についてご紹介します。

坐薬も様々な種類の坐薬があります。発熱時や痛み止めとして使う坐薬、吐き気止めに使う坐薬、便秘時に使う坐薬などがあります。
 
熱さましの坐薬は、小児では一般的に38.5℃以上の時に使うことが多いです。それ以下で使う事もあります。頻繁に使過ぎないようにしましょう。副作用のリスクもあるので、用法、用量を正しく守ってください。1日3回まで、4~6時間は間隔をあけて使用してください。
 
坐薬を入れる際は、先端にちょっと水をつけてあげると、するっと入りやすくなります。肛門の奥まで坐薬を入れないと出てくることもあるので、しっかり奥まで挿入することが重要です。子供はムズムズして坐薬が出てきてしまいますので、入れた後は直ぐに手を放すのではなく、しばらくは押さえておいてください。
 
坐薬は体温で溶けて肛門から吸収されるように作られていますので、暑い所には置かないようにしましょう。冷蔵庫で保存しましょう。暑い所で坐薬が溶けてしまった場合は、使用しないようにしてください。
使用期限は長いですが、気になる方は薬局でもらう際に確認しておいてください。急な発熱の時に使えるように準備しておくことが大切です。
 
子供の体重によっては、1回1/2個、1回2/3個などの指示が出ますので、切ってから使用します。坐薬を切って使う場合は、カッターやはさみ、包丁で切って下さい。一般的には斜めに切り、上の坐薬だけ使用して、下は捨てる事になりますが、斜めに切りにくい場合は横に切ってもかまいません。切り方などは薬局で確認ください。熱さましの坐薬などは体重によって許容範囲があるので、おおよその目安で切って使用してかまいません。
 
坐薬を入れた後にすぐにウンチと一緒に出てしまった場合は、坐薬を入れて10分経っている場合は時間をあけて使用してください。10分以内、便で坐薬が確認できる場合につては、もう一度入れ直してかまいません。
 

坐薬によっては同時に使用できない事もあるので注意が必要です。熱さましの坐薬と、吐き気止めの坐薬は同時に使用すると、効果に影響があるので、30分はあけて使用しなくてはいけません。薬局で確認ください。