Columnコラム

結核

2021.01.04

今回は結核についてご紹介します。一度は耳にしたことのある病気だと思います。

結核はエジプトのミイラからも痕跡が見つかるなど、大昔からある病気です。昭和26年に「結核予防法」が制定されてから、結核の死亡率順位は低下しています。しかし、大都市の一部で集団感染が相次いでいるので、注意が必要です。
 
症状
長引く咳、痰がでる、倦怠感
 
特徴
現在でも国内で年間15000人以上が感染しています。
痰がからむ咳が2週間以上続いている、微熱、倦怠感が2週間以上続いている場合は結核に感染している可能性があります。
 
病原体
結核菌
  
感染経路
結核の感染経路はほとんどが経気道性です。くしゃみや咳などの飛沫感染で感染します。
少量の結核菌が気道深く侵入し、肺胞内に達し、肺胞マクロファージ中で増殖をします。
 
予防方法
BCGワクチンが有効です。BCG接種は小児の結核性髄膜炎や栗粒結核の発病防止にきわめて有効であるが、成人の肺結核に対する発病予防効果は50%程度とされています。
 
治療方法
治療は化学療法が基本となります。標従的な化学療法では、最初の2ヶ月はイソニアジド+リファンピシン+、ピラジナミド、ストレプトマイシン、またはエタンブトールの4剤で治療し、その後の4か月間はイソニアジド+リファンピシンの2剤、またはイソニアジド+リファンピシン+エタンブトールの3剤で治療します。
 
学校の登園、登校について
学校保健安全法では、第2種の感染症に定められていますので、症状により学校医その他の医師においておそれがないと認めるまで出席停止となっています。 
 
小さな子どもで症状がありましたら、早めに病院に受診し相談しましょう。
 
(国立感染症研究所、厚生労働省より参照)