Columnコラム

百日咳

2022.04.01

今回は百日咳についてご紹介します。小さい子どもがいる家庭では、一度は耳にしたことのある病気だと思います。

百日咳は、特有なけいれん性の咳発作を特徴とする急性気道感染症です。
どの年齢でもかかりますが、小児が中心で、かかると重症化しやすい疾患なので注意が必要です。
 
症状
発熱、けいれん性の咳、顔面浮腫、点状出血、眼球結膜出血など
風邪症状から始まるカタル期(約2週間)、発作性けいれん性の咳のある痙咳期(約2~3週間)、時々咳のでる回復期(2~3週間)との順で症状が変わっていきます。 
 
特徴
1才以下の乳児、特に生後6ヶ月以下では感染すると重症化し、死に至る可能性も高いので注意が必要です。
 
細菌
百日咳菌 
 
潜伏期間
7~10日あるので、感染を拡大させないようにしましょう。
 
感染経路
くしゃみや咳などの飛沫感染と、皮膚や粘膜の直接的な接触による接触感染です。
 
予防方法
手洗い、手指の消毒、うがい、マスクなどの咳エチケットが重要です。感染者との濃厚な接触も控えましょう。
ワクチンの接種が有効です。
 
治療方法
マクロライド系の抗菌薬、鎮咳去痰剤、気管支拡張剤などが使われます。
 
学校の登園、登校について
学校保健安全法では、第2種の感染症になっており、特有の咳が消失するまで、又は抗菌薬の治療が終わるまでは出席停止になっています。かかりつけ医師と相談してください。
 
 
小さな子どもで症状がありましたら、早めに病院に受診し相談しましょう。
 
(国立感染症研究所より参照)