Columnコラム

麻疹(はしか)

2022.01.04

今回は麻疹についてご紹介します。子どもがいる家庭では、一度は耳にしたことのある病気だと思います。

麻疹(はしか)は麻疹ウイルスによって引き起こされる感染症で、非常に感染力が強いです。
一過性に強い免疫機能抑制状態を生じるので、合併した他の細菌やウイルスによって重症化する可能性があります。麻疹の二大死因は麻疹肺炎、麻疹脳炎なので注意が必要です。
 
症状
発熱、下痢、腹痛、倦怠感、咳、鼻水、結膜炎症状
10~12日間の潜伏期を経てから発症し、カタル期(2~4日間)、発疹期(3~5日間)、回復期へと至ります。
 
特徴
感染力が強く、重症化しやすい疾患なので注意が必要です。
 
ウイルス
麻疹ウイルス
 
潜伏期間
10~12日あるので、感染を拡大させないようにしましょう。
 
感染経路
空気感染、くしゃみや咳などの飛沫感染と、皮膚や粘膜の直接的な接触による接触感染です。感染力が強力です。
 
予防方法
麻疹は空気感染するので、手洗いやうがい、マスクなどでは予防する事ができません。
 
治療方法
特効薬はないので、症状を和らげる薬が使われます。
肺炎や中耳炎を合併した場合は抗菌薬が使われます。
ワクチンを2度受けることが最も重要です。
 
学校の登園、登校について
麻疹は第2種の学校感染症に定められているので、解熱した後3日を経過するまでは出席停止になっています。ただし、症状により医師に感染のおそれがないと認められる場合はこの限りではありません。また、家族や身近な人が感染の疑いがある場合は、出席停止になります。
かかりつけ医師と相談してください。
 
小さな子どもで症状がありましたら、早めに病院に受診し相談しましょう。
 
(国立感染症研究所より参照)