Columnコラム

ヒトメタニューモウイルス感染症

2022.07.01

今回はヒトメタニューモウイルス感染症についてご紹介しようと思います。最近、沖縄でも流行しているウイルスなので、この機会に確認してみてください。
 
・特徴
主に2月から6月にかけて多くなると言われている感染症です。
気管支炎や肺炎などを引き起こす感染症で、小さなお子さんで流行することが多く、大人でもかかることがあります。また、1回だけでなく何度もかかることがある病気です。回数を重ねていくうちに症状は軽くなる傾向にあります。
 
・症状
高熱、咳、鼻水、呼吸困難、ゼーゼー、頭痛など。風邪に似た症状を表します。1週間ほどで症状は治まると言われています。
免疫力の低い乳幼児や高齢者は重症化することもあるので、注意が必要です。
 
・原因ウイルス
ヒトメタニューモウイルス(hMPV)
 
・潜伏期間
ほとんどは3日~6日と言われています。
 
・感染経路
感染者の咳や鼻水などからうつる飛沫感染と、ウイルスがついたものを使ってしまうこことで感染する接触感染などが言われています。
 
・予防方法
外出から帰ってきた際は必ず、手洗い、うがいを行いましょう。またできるだけ、マスクを着用したり、アルコールで消毒するなど感染対策をすることが大切です。また、自宅ではタオルや食器を別にするなどの対策も行いましょう。
特有のワクチンはありませんので、感染対策が重要となります。
 
・治療方法
特効薬はないので、症状を緩和するような様々なお薬が使われます。解熱薬や咳止め、抗アレルギー薬などが使われたりします。
 
すぐにできる検査キットもありますので、気になる方は病院に受診しましょう。
 
高熱が続くと脱水症状を引き起こすこともあるので、こまめな水分補給を忘れずに行いましょう。
 
他の感染症に同時にかかることもあるので、注意が必要です。中耳炎や、肺炎、気管支炎などを合併することもあります。症状がひどい場合は早めに受診しましょう。
 
学校や保育園に登園するための明確な基準はないので、症状が落ち着いたら医師に相談してから登校するようにしましょう。
 
 
またその他、気になることがありましたら、お気軽に薬剤師にご相談ください。